4-僕らの生存戦略

やりたいことができていない状況とその対策

やりたいことがあるのに、できていない状況って結構ありますよね。

なかなか悩ましい状況ですが、案外いろいろな理由がありそうです。

1)やる時間がない
2)やるエネルギーがない
3)とるべき行動がわかっていない
4)そもそもやりたいと思っていない
5)そもそもできないことを望んでいる

1)やる時間がない

よくあるのがこのパターンでしょうか。

「やる時間がない」というのは、「やっていることが多すぎる」ことでもあります。

満タンのコップにあたらしく水は注げないわけで、こういうときは別の何かを止めるしかありません。

その「別の何か」は、

  • 睡眠など生活に必要な行動
  • 仕事
  • 趣味や遊び
  • 無駄な作業

のどれかになるでしょう。

一番上を削りすぎると、やばいことになります。持続可能性が低い方法です。

仕事は、押しつけられる仕事を「断る力」したり、自分から意欲的に仕事を拾いに行かないといったレベルから、時間を確保するために転職する、という大がかりなものまでありえます。

趣味や遊びは一見簡単に削れそうですが、案外それによってメンタルケアやアイデアの素材集めが行われたりしていることがあるので、少々厄介です。しかも、そういう効果は目に見えないので、削ってみないと実際の所はわからないという難しさもあります。

無駄な作業を削るのは、ハックの基本ですね。繰り返しの作業をマクロに任せたり、捜し物をする時間を削減したり。こういうので作れる時間はありますが、やはり限界はあります。10秒を5秒に短縮し、その5秒を1秒に短縮できても、−1秒までは持っていけません。時間は生み出せないのです。その点には注意が必要でしょう。

2)やるエネルギーがない

やろうと思うのだけど、いざ取りかかろうとすると、疲れ切っていてどうしようもない。そんなこともありますね。

この場合のエネルギーには「体力」と呼べるものと「認知資源」と呼べるものがあります。どちらにせよ、有限かつ休息すれば回復するものです。

対策としては

  • 全体的にエネルギーを節約する
  • 順番に気をつける
  • 総エネルギー量を増やす

がありそうです。

  • A(エネルギー10使用)
  • B(エネルギー2使用)
  • C(エネルギー5使用)
  • D(エネルギー7使用)→やりたいこと

こういう状況があるとすれば、A〜Cそれぞれにかかるエネルギーを小さくしてくのが最初のアプローチ。Dを先頭に持ってきて、エネルギー全開の状況で取り組むのが二つ目、何かしらのトレーニングで総エネルギー量を50とかにアップさせるのが最後のアプローチです。

最初のアプローチには作業の効率化や、意識を散らす源から遠ざかるといったやり方があるでしょう。順番を並び替えるのはタスクリストが役立ちます。「認知資源」のトレーニングだと、瞑想とかがありそうです。以下の本も参考になるでしょう。

スタンフォードの自分を変える教室
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3)とるべき行動がわかっていない

ここにはいくつかのパターンが含まれます。

一つは、「知識・スキルが足りていない」状況。つまり「iPhoneアプリを作りたい」と思っているけど、プログラミングのスキルがない、といったことです。これは単に目標の設定が誤っているだけですね。プログラミングの勉強をする、というのが「やりたいこと」に組み込まれていれば問題ありません。

しかし、それが組み込まれていても次に進めないことがあります。それが二つ目のパターンで「具体的な行動がわかっていない」です。つまり、プログラミングの勉強をする必要があることは理解できても、どうすればそれが勉強できるのかがわからない状況です。

プログラミングの勉強で言えば、解説本を読むとか、動画を探すとか、ウェブを検索するとか、勉強会に出るとかいろいろあります。それらのうちから具体的な行動をチョイスできればOKです。

でも、どんな行動がありるうのかがわからないこともあります。特にまったく新しいことにチャレンジしようとしているならなおさらです。その場合は、人に聞いたり本を読んだりするしかないでしょう。行動力がある人なら「とりあえず、何かやってみる」作戦も有効です。間違いなく失敗しますが、そこから得られるものも多いでしょう。

しかしながら、目標が設定され、具体的な行動が定められても、止まってしまうことがあります。実にシンプルな理由ですが、「取るべき行動を忘れてしまっている」状況です。そこではタスクリストやリマインダーが活躍してくれるでしょう。

4)そもそもやりたいと思っていない

よくよく考えてみると、それほどやりたいわけではないことをやりたいと勘違いしていた、ということもあります。他人の熱狂に包まれていると、こういうことはよくあります。

また、やりたいとは思っているけれども、その行動の結果引き起こされるマイナスと天秤にかけて、やらないほうがよいと思っていることもあります。セーブしているわけですね。

ある種の人々は、積極的に囃し立てながら、心のセーブを解きましょう、なんて説いてくるわけですが、やらない方がよいと感じていることは、やっぱりやらない方がよいことが多いです。

人の心は臆病なので、やらないでおく理由はいくらでも思い浮かびます。でも、それと同じくらいやるべき理由もでっちあげられるのです。たとえば、「人生は一回しかない。だから〜〜をしよう」なんて理屈(っぽいもの)を用いれば、なんだって理由になってしまいます。でも、それは何も考えていないのに等しいですよね。

心の中を観察して「やりたいけど、できない」と感じているならば、「なぜ、できないと感じているのだろうか?」と自問し、出てきた答えに対して「私はなぜ、そう思っているのだろうか」と問いを重ねていく。その結果、「できない」というのは自分の思い込みであった、とたどり着くことはありえます。

でも、そんなものをまるっと無視し、careすべきものからも目を逸らして、走り続けていくのは果たして勇気なのでしょうか。それとも無謀なのでしょうか。

とにもかくにも、他人の影響からちょっと距離を置いて、自分の心の中を見つめてみることです。

5)そもそもできないことを望んでいる

無理なものは無理ですね。はい。

どうしても、というなら魔法の壺を買うしかありません。

さいごに

世の中には、「やりたいことをやる」ためのノウハウっていろいろ紹介されているわけですが、自分が置かれている状況はどんなものなのだろうかを一度考えてみる必要はありそうです。

でないと誤った(効果のない)ノウハウを使ってしまうことにもなりかねません。髪を切るのにのこぎりを持ってきても仕方ないでしょう。でも、のこぎりの方が単価が上がるからという理由で売りつけてくる人も結構いるわけです。

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