Sharing is Power! / Create your own way.

ツールとニーズが一つになって

 

Only where love and need are one,
And the work is play for mortal stakes,
Is the deed ever really done
For heaven and the future´s sakes.
– Robert Frost –

「Barrett Idea」の思想

先日「Barrett Idea」というツールを紹介しました。

一人ブレスト時に最適な付箋ツール「Barrett Idea」を作りました

わりと好評頂けているようで、制作者としては嬉しい限りです。

シンプルなツールではありますが、ブレストで使う分には使いやすいツールになっているかと思います。逆に言えば、「ブレスト時にはどんなツールが必要か」という視点からこのツールは設計されています。

一つには速度(及び操作性)。細かい操作を省略して、ただアイデアを書き付けていくことを最大限に尊重してあります。

もう一つは、「保存」で満足しないこと。ブレストはあくまでブレストです。本格的なアウトプットの前のウォーミングアップ。そこから何かを生み出してこそ意味を持ちます。しかし、「保存」してしまうと、なんとなくアウトプットを作った気分になってしまいがち。

そこで、「Barrett Idea」は保存機能を重視していません。あってもなくてもいいかな、という印象です(※)。
※ただし何らかの形での外部出力は想定中。

ツールの役割

ツール(道具)は、使うものです。何かしらの目的を達成するために使用するものです。

考具という考えるためのツールは、当然考えるために使います。

そうすると、考具を設計するには「考えるためには何が必要なのか」という思想が必要です。その思想によって機能を取捨選択していかなければなりません。

「こんな機能が付けられる」

という機能ありきの発想ではダメなのです。できることが多くなり、操作が複雑になり、手順が増える。ツールとニーズが乖離してしまいます。

使う人視点の機能

ツールを中心に置くと、片側にはそれを作る人がいます。開発者です。その反対にはツールを使う人がいます。ユーザーです。

ツールは、ユーザーに使ってもらってナンボです。考具ならば、考えてもらう、アウトプットを生み出してもらう。そのための補助輪として機能すれば、本来の役割を果たせたことになります。

高機能なツールは、優れたツールなのかもしれませんが、ユーザーがそのツールによってアウトプットを生み出せないのならば、片手落ちです。つまり、「高機能である」ということは良いツールであることを保証はしないのです。

常にユーザー視点での「使いやすさ」が考慮されていなければいけません。

その点、開発者がユーザーであれば、その心配は激減するでしょう。だって、実際に使っている人のニーズを掴まえているのですから。

その意味で、開発環境の敷居が低くなり、ユーザーが簡単に開発者側に回れるような環境、言い換えれば両者の境目が曖昧になっていけば、優れた(使いやすい)考具がどんどんと生まれてくるでしょう。

もちろん開発者がユーザーの声に耳を傾けることでも、ニーズを掴まえることができます。でも、ニーズの声が増えてくれば、どこかしらで取捨選択が必要です。その際、開発者にみじんもユーザー視点がなければ、うまい取捨選択はできないでしょう。

そこでは思想(あるいは哲学)、というものが大切になってきます。つまり、「このツールの役割は何なのか?」という問いに対する明確な答えです。

それがなければ、印象のぼやけた__あるいは高機能だが著しく使い勝手の悪い__ツールしか生まれないでしょう。そんなツールが権威の衣を纏ったら大変なことになります。

さいごに

特にまとまった結論はありませんが、

・もっと簡単にアプリが作れると面白くなるだろう
・こういうツールがあったらいい、という声は(選択されるかどうかは別として)どんどん出すのが良い
・特に文系(と呼ばれるような人たち)からの声も出てくると良い

というような気はします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です