「タスク」の研究

時間ブロックのサイズとゴールデンタイム・ルール

一日は24時間あります。

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しかし、実際は睡眠時間があるので、活動時間としての一日はせいぜい16時間ぐらいでしょうか。

で、16時間というのは1時間が16個集まったものです。ようするに1時間というブロックが16個積み重なっているわけです。

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これらを使って、いかに作業を行うのか。そういうのを考えるのがスケジューリングであり、タスク管理です。

が、もしかしたら上のような捉え方はいささか不十分なのかもしれません。

認知リソースという概念があります。RPG的に言えば、脳のMPと考えておけばよいでしょう。アクションを行えば消費され、空っぽになればほとんど何もできなくなり、休息すれば回復する。いささか大ざっぱすぎる説明ですが、とりあえず話を先に進めます。

たいてい認知リソースは朝一番がMaxで、夜に向かって徐々に減っていきます。

もし、行うべきアクションがすべて認知リソースを大して要求しないものであれば、別に問題ありません。しかし、高度な判断を伴うものは、認知リソースの量に影響を受けます。

たとえば文章作成で考えてみましょう。テンプレートに穴埋めしていくような単純な行為であれば、いつやってもさほどかわりません。しかし、こうやって文章を組み立てていく作業は、認知リソースが減少している状況だと、ひどく効率が悪くなります。求められている作業が精緻であればあるほど、うまく進められなくなります。

つまり、認知リソースの在庫によって、一時間に進められる作業量が違うのです。

で、時間の量ではなく、時間当たりに進められる作業量という視点で一日の量を捉え直すと、

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このようになります。非常にざっくりとした図で申し訳ありませんが、方向性はご理解頂けるでしょう。
※朝一番は「寝ぼけている」の可能性を考慮しました。

で、ポイントはこの黄色の時間にどんな作業を行うのかです。大きな魔法を使うのはこの時間にした方がよいでしょう。下の方の赤いラインでは実行するのは難しそうです。

こういう手帳があれば

一般的な手帳は、すべての時間が均一なタイムラインになっています。まあ、それは仕方ありません。

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しかし、できるならば、黄色いブロックの時間帯がはっきりわかるような形で表示されている方が、より良いスケジューリングができる可能性もあります。

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ゴールデンタイム・ルール

きっと、人によって「高度な作業を行う最適な時間」(ゴールデンタイム)は異なるでしょう。だからまず、自分のその時間を知ることが大切です。さらに言うと、「規則正しい生活」をするのは、この時間を動かさないためにも意義があります。

で、それを知った上で、その時間に「やるべきこと」をやるようにする。逆の言い方をすれば、それ以外の作業を入れないようにする。そんな試みも必要なのかもしれません。

ゴールデンタイム・ルール:その1

自らのゴールデンタイムを把握せよ

ゴールデンタイム・ルール:その2

ゴールデンタイムに、なすべきことをせよ

もちろんこれは、(ある程度)時間の使い方に関して裁量がある仕事において適用できる考え方ではあります。

さいごに

もし、脳の状態がリアルタイムで計測できる技術が生まれれば、認知リソースの残量なんかも把握できるようになるのかもしれません。

となると、高度なAIが「今の時間は、この種類の作業を行うのに適しています」なんて教えてくれる未来がやってくるのかも。

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