Sharing is Power!

贈与論と時間[今日の情報カード]

Scannable

“贈与経済”の中では、「与える・与えられる(返ってくる)」の関係性に時差がある。つまり、時間がかかる。

しかし、物々交換、または貨幣経済の中では、その時差は消えている。与え・与えられという関係性は即座に終結してしまう。

それぞれの経済体制が本質的に同じものを有しているにしても、見えなくなった(消えてしまった)時間の影響はどこかしらに出てくるのではないか。それはマクルーハンの視点を借り、貨幣をメディアとして捉えればよりはっきりしてくるだろう。

さらに市場ー資本主義経済の中では、労働者は時給・月給という形で時間を企業に提供し、お金を得ている。ここでもまた登場するのは時間である。あるいは、贈与経済から資本主義経済に移行する中で消えてしまった時間が、別の形で立ち現れていると言えるのかもしれない。

少なくとも、贈与経済と最近の経済に何かしらの差異があるとするならば、この「時間に対する感じ方」や「扱い方」にあるのではないだろうか。今のところ強引さはあるが、そうした視点を持つことだけはできそうだ。

加えて、より先の社会、つまり情報化社会における、情報消費の上限もやはり時間的制約によって生じてしまう点も見逃せない論点となるだろう。

これらの要素をどのような視点で整理すればよいのかは、まだわからない。ただし、キーワードは時間になりそうだ。

▼こんな一冊も:

贈与論 (ちくま学芸文庫)
贈与論 (ちくま学芸文庫) マルセル モース Marcel Mauss

筑摩書房 2009-02
売り上げランキング : 6848

Amazonで詳しく見る by G-Tools

今こそ読みたいマクルーハン (マイナビ新書)
今こそ読みたいマクルーハン (マイナビ新書) 小林 啓倫

マイナビ 2013-10-23
売り上げランキング : 99912

Amazonで詳しく見る by G-Tools

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です