隔絶された個と、ゆるやかなその連帯[今日の情報カードより]

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集団に違和感を感じる個は、その個を保つために集団から離脱する。そうしないと、集団に飲み込まれ、個が融解してしまうからだ。集団も異物を排するようにその離脱を受け入れ、結果両者は対峙する。離脱こそが、その個が個で在り続けられる手段なのだ。

類似の個が複数出現することもある。特に集団が大きければ大きいほどありえる。

しかしながら、それらの個同士が固く結びつくことはありえない。なぜなら、最初にあった違和感はそれぞれの個に属するからだ。離脱はその表明であった。固い結びつきは、その表明を弱めてしまう。それは個そのものを薄めることと変わりない。それが受け入れられなかったからこその離脱であった。

いくらかの共通性によってゆるやかな連帯が生じることはあるかもしれないが、原理的に考えればそれ以上にはなりえない。
※なるべきかどうかについては、また別の問題である。

ただし、これとはまったく違った形もある。つまり、集団Aから集団Bに移行することを初めから意図した離脱だ。

それは個に属した違和感に基づくのではなく、何かしらの価値基準による判断によって有利な集団を見定め、自分が不利な集団に属していることを理解した上で、その構造に変化を与えるものとして行われる。

その中で、一時的にこの主体が個としての振る舞いをみせることもあるが、最終的な目的地はまったく異なる。その個は、隔絶に耐えられないし、耐える意義もない。いずれにせよ、どこかの時点で別の集団に属するか、あるいは似た振る舞いを行う別の主体と固い結びつきを作る。

二つの振る舞いは、短期的なスパンでは似ているように見える。違いが見えてくるのは、時間が経ってからである。

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