4-僕らの生存戦略

だいたい妥当なアドバイス

「なあに、心配するな。とって喰われるワケじゃない」

みたいなアドバイスってありますよね。

面接を目前にしてガクガク・プルプルふるえていたら、そんなアドバイスが飛んでくるかもしれません。

でもって、それは大筋ではまっとうなアドバイスです。妥当なアドバイスです。

実際にとって喰われるわけではありませんし、圧迫面接に押しつぶされても、HPがゼロになって王様の前で「死んでしまうとは、情けない」と目覚めたりもしません。経験が一つ増えただけです。

緊張している状況というのは、視野狭窄に陥ってしまい、あたかも目の前の状況が絶対的であるかのように感じてしまっている状況でもあるので、それを相対化して、何でもない経験の一つとして認識し直すことは有効です。

でもですね、そのアドバイスには限界があります。どんなときにでも有効なわけではありません。

実際に、「とって喰われる」心配のある事柄のときには何の役にも立ちません。気休めにもなりません。

でもって、本当に大切なのは、そういう状況に対応することです。たった1%、あるいは0.0001%ぐらいしか起こりえない、危機的な状況を乗り切れることです。

そういう状況は、だいたい妥当なアドバイスでは対応できません。日常の99%では、ほとんど無用に感じられる何かが、そこでは力を発揮します。

クリティカルな状況ではまったく役に立たないものがあります。
クリティカルな状況でないとまったく役に立たないものもあります。

たぶん、両方が必要なのでしょう。でもって、どちらも日常に立ち現れてきます。


「役に立つ」とか「役に立たない」は、短い時間軸で計測してしまうと、極端な結果にブレがちです。どちらにブレても、あまり良い結果をもたらしません。

だいたい妥当なアドバイスの「だいたい」感はキープしておきたいところです。

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