アウトライナーで遊ぼう 物書き生活と道具箱

WorkFlowy企画:第三回:ファイルがないこと

WorkFlowy企画:第二回:WorkFlowyの三つの特徴

ファイルがないこと

WorkFlowyの最大の特徴は、「ファイル」が存在しないことだろう。一連のアウトライナーツール群で見ても異質だし、知的生産を補助するツールで見ても同様だ。

私が最初にWorkFlowyを触ったとき、違和感を感じたのもここだ。ブランクのページにいくつか項目を追加し、順番を入れ換える。ふむ、なかなか良い。じゃあ、別のファイルを作って……「ファイル」という項目が見つからない。「New Page」のボタンも見当たらない。

……。

わかった。これは私が無料ユーザーだからだろう。機能制限を受けているのだ。有料アカウントになれば、たとえば3つとか5つとかファイルが作れるに違いない。

違う。解説ページを読み漁っても、そんな記述は一切ない。

WorkFlowyには、ファイルという概念はもともと存在していないのだ。ユーザーに与えられるのはただ一枚の大きなアウトラインだけ。

パソコンに慣れたユーザーならば違和感の方が強いかもしれない。どうやってこれでドキュメントを管理するんだよ、と。その戸惑いは、おそらくEvernoteと最初に遭遇したときに感じる違和感に通じているだろう。これまでの常識が通用しない、そんな感触だ。

Evernoteも、ファイルを持っていない。いや、実際はパソコンの都合上ファイルはある。ただ、ユーザーはファイル構造を意識しなくてもよい。そこがポイントである。つまり、扱うプロジェクトが変わるたびに「新規書類の作成」を押さなくてもよいのだ。そこにはドキュメントごとの切り替えはない。Evernoteというツールの(あるいはウィンドウの)上に、すべての情報が乗っかっている。それはつまり、プラットフォームとして機能するということだ。

WorkFlowyも同じである。ユーザーはプロジェクトごとにファイルを切り替える必要はない。すべてがWorkFlowyの中にある。それも一枚のアウトラインの中にある。

この両者が似た構造を持っていること、そして共に「脳」に言及しているのは、もちろん偶然ではない。機能的に重要な意味があるのだ。

根源たる場所


Make Lists, Not War.

第四回に続く)

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