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『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』を書きながら考えたこと

先日発売した以下の新刊について少し。

ブログを10年続けて、僕が考えたこと
ブログを10年続けて、僕が考えたこと 倉下忠憲

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背景的なものを書いてみます。

スピンオフ企画としてのスタート

そもそも『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』は、メルマガで連載していた企画でした。

おおもとは「BlogArts」というブログにまつわる話を書いていく連載で、その第一弾は2013年10月21日の第158号にスタートしています。その連載では、「ブログ・ノウハウ」的なものと「ブログ論・エッセイ」的なものの二つを通して、「ブログってどうすればいいの?」を考えていく予定でした。

しかし、実際に書いてみると「ブログ・ノウハウ」的なものに偏る結果に。ちなみに、その成果は以下の二冊の本として結実しています。

ドラッカーに学ぶブログ・マネジメント
ドラッカーに学ぶブログ・マネジメント 倉下忠憲

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BlogArts: 書評記事の書き方
BlogArts: 書評記事の書き方 倉下忠憲

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で、あらためて「ブログ論・エッセイ」的なものを書いてみようと、いわば「BlogArts」のスピンオフとして始まったのが、「ブログを10年続けて、僕が考えたこと」企画です。そのスタートが2014年06月16日の第192号。半年以上の期間が空いているわけですが、その間に以下の記事を読んだ影響は決してゼロではないでしょう。

ブログ10周年、今から10年先に向けてブログを書くとはどういうことか?(みたいもん)

金を目標(もしくは食っていくことを目標)にして、これからブログを始めるのであれば、おれはもう全くおすすめしません。10年経っても、おれ自身がこの体たらくですからね(号泣)。ミリオネアにもなってないし、美人秘書がいるわけでもない。

でも、この先の人生を楽しくやっていこうということを目標にして、それも今の自分には想像もつかない部分に少しでも時間を使えるというのであれば、それはもう断然におすすめします。

私はこの記事に大いに共感し、ツイートもしました。

しかし、どう考えても上の記事はどこかに石を投げています。そして、その矢面に立つのはやっぱりいしたにさんです。どれだけ私がツイートしたりいいね!を押しても、そこはかわりません。

それはちょっと、ひとりの言葉を扱う人間としてずるくはないか。そんな感覚がずっとありました。

もしブログというものが、私の人生にとって取るに足らないものならば、それでも構いません。他人の背中に隠れてヤジを送っていればいいのです。どちらにせよ、すべての出来事にコミットすることなど不可能なのですから。

しかし、実際は違います。自分にとって大切なことは、やっぱり自分の言葉で語っておきたい。矢面に立っておきたい。

そんなことを考えて、私も自分で筆をとることにしました。それが2014年06月16日からはじめたメルマガの連載だったわけです。

体験から立ち上がるもの

この本では、私がブログを通じてどんな体験をしてきたのかが紹介されています。第一章はまるっとそんな話です。

別にそんな話なんてなくてもいいよ、ブログの「成功法則」さえあれば十分じゃないか。という考えもあるかもしれません。しかし、本書では誰の役に立つかもわからない私の体験をながながと綴ってあります。さらに、キーノートで目を引きそうな図式化された「成功法則」も出てきません。

おそろしいほどの量のヒントは散らばっていますが、所詮ヒントはヒントです。

しかし、この話はこうするしかありませんでした。体験を切り離し、事象を抽象化しても、あまり意味がないのです。

本書では、「ブログの成功法則はこうです。なぜなら、私はこういうやり方で成功してきたからです」という主張を一切していません。その代わり「私はブログでこういうことを体験してきました。ブログにとって大切なことはこういうことではないかと思います」と書いています。

どう考えても、そうとしか書けないからです。図式化してしまうと、嘘が混じり込んでくるからです。

そして、結局のところ、このR-styleというブログは、そういう記事の書き方をずっとしてきました。であれば、この本だって同じようなスタイルを使うべきでしょう。そこは変えては(あるいは曲げては)いけないところです。R-styleの(九つしかない)十戒。

さいごに

メルマガでの連載自体は2014年の12月には終わっていました。やろうと思えば、10周年の2014年に本書を発売することもできたのです。しかし、原稿をまとめる作業を眺めてみると、とても一ヶ月の締切では終わりそうもありません。

ただのエッセイ集といってしまえばそれまでですが、実際は入念に構成を練っています。もちろん、「だから、すごいんだよ!」みたいなことを主張したいわけではありません。「誰の役に立つかもわからない」話を、そして形を変えて繰り返し登場する同じモチーフを、なるべく読みやすいように配慮した、というごく当たり前の話です。
※あと、毒素を2割ぐらい削りました。

ちなみに第四章は「ブログの成功法則」とありますが、役に立つのかまったくわからない「成功法則」です。

しかし、本書を書いた動機は、やっぱりこの「成功法則」とリンクしているのです。

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