小ネタです。でもって、Mac版です。
3ついきます。
ホームノートブック&ショートカット
少し背景を説明します。
まず私は「デイリーノート」というものを作っています。その日のタスクを列挙したノートです。
このノートは一日で頻繁に参照することになるので、これまでは独立したウィンドウとして表示させていました。ダブルクリックですね。これはこれで便利なのですが、一つ問題があります。command + tabでアプリを移動したときに、意図したい場所に飛べないときがあるのです。
Evernoteのホームも、独立させたノートもアプリ上はEvernoteです。で、command + tabでEvernoteを選択すると、現在地によってホーム側に飛んだり、デイリーノート側に飛んだりするのです。こういう不安定感はあまり心地よくはありません。
でもまあそれなりに慣れていたわけですが、最近Evernoteの構成を少しいじって別の解決へと至りました。
「now-week」ノートブックは、名前の通り今週用のノートブックです。で、一週間分のデイリーノート(つまり7枚)がここにほうり込まれます。その日が終われば、その日の分のデイリーノートは別のノートブックに移動し、一週間経てば空っぽになってまた次の週のデイリーノートが7枚ほうり込まれる。そういうスタイルです。
で、このノートブックへのショートカットを、上から二番目に配置しました。
※一番上はinboxノートブックです。
こうしておくと、command + 2 でこのノートブックにアクセスできるようになります。
さて、このショートカットなんですが、実は非常に便利です。
※『Evernote豆技50選』でも紹介してありますので、そちらもどうぞ。
で、デイリーノートの運用時には、このショートカットも活用していたのです。少なくとも、ショートカットに置いておきさえすれば、すぐにアクセスできるわけですからね。一日に何度もアクセスするノートにはぴったりです。
しかし、固定ができません。
たとえば、ショートカットの上から二番目に6月12日のデイリーノートを設置したとしましょう。これでcommand + 2でそのノートに直にアクセスできます。ただ、日付が変わってしまえば、そのノートへのアクセスは無意味になり、6月13日のノートにアクセスする必要がでてきます。
すると、6月12日のショートカットを外し、同じ場所に6月13日のノートを配置しなければいけません。これは少々面倒です。
あるいは、あらかじめ
6月12日
6月13日
6月14日
6月15日
6月16日
6月17日
6月18日
といった風に、一週間分のデイリーノートをショートカットに登録しておく方法も考えられます。一見、これはうまくいきそうですが、やっぱり問題があるのです。
たとえば、上のように登録しておけば、どのノートにも即座にアクセスできます。しかし、「今日」がどのショートカットになるのかは毎日変わってしまいます。さて、今日は何曜日だったかな、を考えてからショートカットの番号を探さなければいけないのです。つまり「今日のノートにアクセスするためのショートカットキー」が固定できないのです。
だったら、一日が終わるたびに、ショートカットから一つ一つ外していけばいいじゃないのか、と思われるかもしれません。そうすれば、常に一番上へショートカットキーが「今日のノート」へのアクセスとなります。が、そのかわり、このリストより下のショートカットが固定されません。一日ごとに順番が変わってしまいます。これでは番号を覚えるのは不可能です。
ようするに、ショートカットコーナーが持つ機能が、デイリーノートに占拠されてしまうのです。
そのあたりでもやもやしていたのですが、「now-week」ノートブックで万事解決しました。
ポイントは、ノートブックを移動すると、以前フォーカスしていたノートが表示される、という点です。
たとえば、「now-week」ノートブックで6月12日のデイリーノートを開いていたとしましょう。で、inboxが気になってcommand + 1で移動します。で、用事が済んで、command + 2で「now-week」ノートブックに戻ってきます。すると、このノートブックの一番上にあるノート、ではなくさっきまで開いていた6月12日のノートが表示されるのです。
つまり、command + 2 がデイリーノートへの直アクセスと同じ働きをしているのです。
当然6月12日には、6月12日のノートを頻繁に参照し、その他の日付のデイリーノートは滅多に閲覧しません。仮に閲覧しても、どこかの時点で6月12日のノートに戻ってくるでしょう。だから、commad + 2は、6月12日のノート用の直アクセスとして機能し続けます。もちろん、日付が変われば今度は6月13日のノートで同じことが起こるのです。
現状私の頭の中には、
command + 1でinbox
command + 2で今日のノート
というシナプスができあがっています。曜日やらなんやらを考える必要もありませんし、ウィンドウがどの場所にあるのかを判断する必要もありません。
でもって、一日のEvernoteの利用の大半は、上記二つのノートブックの移動でだいたいカバーできます。マウスレスです。
ノートタイトルの連続入力
もう一つの(というか二つの)ショートカットが、ノートタイトルへの移動と、ノートリストへの移動です。
たとえば、こんな状況だったとしましょう。
名前を付けるべきノートが複数並んでいます。そして、フォーカスは今ノートリストにあります。そこでcommand + lを押せば、そのノートのタイトル欄にフォーカスが移動します。ノートリストからノート編集へ。そこでノートタイトルを入力したら、次にshift + command + ¥。これで、フォーカスがノートリストに戻ります。
で、次のノートに移動して、command + lでノートタイトル入力、shift + command + ¥でノートリストに戻って、とこれまたマウス操作なしでノートタイトルを連続入力していけるのです。
ちなみに、ノートタイトルの欄からtabキーを押すと、ノートの中身(body)にジャンプできることもここに添えておきましょう。
さいごに
おさらいしますね。
- command + n (nは1~9までの数字)でショートカット
- command + l でノートリストからタイトル欄へのジャンプ
- shift + command + ¥で ノート部分からノートリストへのジャンプ
これで、ノンマウスなEvernoteライフが加速するかと思います。
では、今日はこんなところで。
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▼こんな一冊も:
Evernote豆技50選 (Espresso Books) |
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倉下忠憲
倉下忠憲 2015-03-29 |
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