いただいたアンケートの回答を読みながらぼつぼつ考えたこと

先日募集したアンケートですが、現段階で20以上の回答をいただいております。ありがとうございます。

拙著をお読み頂いたことがある方に質問です。

引き続きアンケートは募集中ですが、ちらほらとデータをまとめていたら面白いことに気がついたので、ちょこっと書いてみます。

購入割合

[これまでに何冊ぐらい拙著をお読みいただけましたか。]という質問に対して、一番多かった回答は「2〜5冊」でした。まあ、それぐらいですよね。

で、それに次いで多かったのが「よくわからんがだいたい全部読んでる」でした。もう感謝しかないわけですが、こういう分布はちょっと頭の隅に置いておくとよいかもしれません。

お気に入りの一冊

全書籍__商業出版・セルフパブリッシング__を対象にした[「お気に入りの一冊」があれば教えてください。]は、複数回答可でした。

まず一番驚いたのが、ほぼ全ての書籍に最低1票が投じられていたことです。名前が挙がらなかったのは『遠くて近い場所、近くて遠い場所』と『「本」を読むことについて』(通常版)の二つだけ。さらに、それ以外の書籍もだいたいが2票以上獲得しています。複数回答可だからこそではありますが、なかなか嬉しいものです。

で、気になる(かどうかはわかりませんが)「お気に入りの一冊ランキング」のトップは、最新刊でもある『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』となりました(得票数はあえて書きません)。


で、注意しておきたいのがこの本が最新刊であるということです。脳の認知の仕組みからいって「思い出しやすいものほど信頼しやすい」という傾向があるので、「お気に入りの一冊は?」と質問されて、ぱっと思い出せた本が、そのままファボられた、という可能性があります。

また、本書は420円とこれまでの本よりも少し高いので、「高いものには価値がある」効果が働いている可能性も忘れてはいけないでしょう。

ということを一応踏まえた上で、それでもきちんと「お気に入りの一冊」が選んでもらえたとして話を進めます(でないと、どこにもたどり着けないので)。


私がこれまで発売したセルフパブリッシング本で一番売れたのは『Evernote豆技50選』です。統計的なデータの誤差とかはまったく関係なく、ゼロが一個違うのでこれはもう明らかです。

が、しかし「お気に入りの一冊」のトップに輝いたのは、『Evernote豆技50選』ではなく、『ブログを10年続けて、僕が考えたこと』となりました。「思い出しやすいものほど信頼しやすい」が機能しているなら、最新刊ではないにせよ、その一冊前の本にもそれなりの票が集まってしかるべきでしょう。が、得票数は半分ほどに留まりました。ランキングでも中ぐらいの位置づけです。

少なくとも、ここから言えるのは、「お気に入りの一冊に選んでもらえる本」と「売れる本」は同一とは限らない、ということです。やや乱暴に拡張すれば、「心に残る本」と「売れる本」は同じとは限らない、となります。さらに言い換えれば、売れたからといって、読者の心に残ったとは限らない、ともなります。

これを単純に「ベストセラーは面白くない」とか「ニッチだから心に残ったはず」と言い換えてはいけません。ベストセラーでも面白本はありますし、売れていないのは単につまらないだけかもしれません。単に、あるデータは別の何かの指標にはなっていない、というだけの話です。

ちなみに、ランキングの二番手は『アリスの物語』でした。本書も、さほど大きく売れたわけではなかったので、個人的には意外な感じでした。でもやはり、それが物語(ナラティブ)の力なのかもしれません。

三番手は二冊あり、一冊は『ドラッカーに学ぶブログ・マネジメント』で、もう一冊が『真ん中の歩き方』です。前者はわりと広い(対象読者が多い)本で、後者は「面白い人には面白いけど、つまらない人にはとことんつまらない」本だと思うのですが、それが同位になっているのも面白みがあります。

さいごに

なんにせよ、感想をいただけるのはありがたいものです。

人の行動にはフィードバックが深く関与してきます。販売数しかフィードバック材料がなければ、最適化は単純なものになるでしょう。「どんな風に読んだか」みたいなフィードバックがそこに加われば、最適化は複雑さが増し、きっとアウトプットにも変化が出てきます(希望的観測)。

紙の本を買うと、読者アンケートの用のハガキなんかが付いていて、もちろん即ゴミ箱行きなわけですが、電子書籍にはリンクがあります。自分のメールアドレスやTwiiterのIDを巻末に付けるのも一手ですが、

たとえば、アンケート用のフォームを作成し、そこへのリンクを付けておいて、読者さんが比較的簡単に感想を遅れるような仕組みを作っておくのもよいのかもしれません。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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