2-社会情報論

「群雛文庫」が始まるようです

「群雛文庫」なるものがスタートするようです。

新レーベル「群雛文庫」を11月5日に創刊!『月刊群雛』掲載作よりセレクト:群雛ポータル

NPO法人日本独立作家同盟は11月5日、『月刊群雛』掲載作から編集長がセレクトした新レーベル「群雛文庫」を創刊します。以下、その詳細です。

たびたび紹介しているインディーズ作家を応援する電子マガジン「月刊群雛」は、もう通算21号にもなっているようで、当然のことながら、そこには多くのストックが生まれています。で、その中から、鷹野編集長みずからが「これは!」と思った作品をピックアップし、パッケージして販売する、というのが「群雛文庫」というレーベルのようです。

「月刊群雛」は、何が出てくるのかわからない、という意味合いにおいて福袋的ですが、次の一歩たる「群雛文庫」では、ある程度期待が持てるものが出てくることになります。クオリティーコントロールが効いた「文庫」の発売によって、「気鋭の電子書籍作家に興味がある人」ではなく、「作品を読みたい人」へのアプローチが期待できます。いわば、客層を広げていくような施策ですね。

ストックの利用という資源への投資を必要最低限に抑えているところを含めても、非の打ち所のない施策と言えるでしょう。

また、この「群雛文庫」の登場によって、「月刊群雛」の位置づけも少しシフトします。

「月刊群雛」への掲載自体は、早いもの順なわけですが、「群雛文庫」はそうはいきません。もし「群雛文庫」のラインナップに加わりたければ、クオリティーにこだわる必要があります。もちろん、鷹野編集長フィルターというある種の「偏り」による選別なわけですが、それでも「書けたらなんでもいいんじゃなくて、少しでも良い作品・面白い作品を書こう」という動機付けとして機能してくれることでしょう。

これは、すごく極端に言ってしまえば、参加者に向けられた「そろそろ、ウォーミングアップは終わりだよ」という挑戦状のようにも受け取れます。つまり、群雛側も体制が整ってきたし、参加者の人も慣れてきましたよね、じゃあ次のステップへ、というシフトです。

もちろん、「月刊群雛」のルールはこれまでと変わらないわけで、今後も文庫の存在などまったく気にしない人も参加されることでしょう。それでも、少なからずの参加者が、文庫の存在を意識するのではないでしょうか。

ここまでの「月刊群雛」は、ある種の「場」として機能していました(あるいはそのように見受けられました)。人が集まる「場」です。「文庫」の登場は、これに揺さぶりを与える可能性があります。

もし、「群雛文庫」が一定の注目度を集め、期待通りに客層を広げられるのならば、それは「ブランド」としても機能し始めます。上に引いた記事にあるように「登竜門」となるわけです。このシフトは、方向は逆ですが、先日紹介したnoteとcakesとのコラボにも重なっています。

総じて言えば、力のある(でもまだ名前のない)書き手がピックアップされやすい環境が整いつつあるわけですが、その話はWeb広告の変化と絡めてまた別の機会に書いてみましょう。

ともかく「群雛文庫」は、これまでとは対象読者というか客層が異なるわけで、広い認知を得られる可能性を秘めています。それは、トータルで見て良い方向に作用してくれるでしょう。あるいはそのことが期待されます。

ちなみに、想定されているコンセプトは、「一人の作家の作品を集めたもの」「連載(連作)もの」「複数作家による短編集」の3つパターンがあるようで、11月5日の第一号では複数作家の短編集が発売されるようです。楽しみですね。

ということを考えたときに、じゃあ自分はどうするのか、なんてことが頭をよぎります。そうです。ちょっとやってみたいんですよね。雑誌の主催の方を……。

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