発想におけるメモの重要性は強調するまでもありません。
メモを常備すること、そしてメモを装備すること。それが要です。
しかし、メモを装備したとしても、何も観察していなければ、メモしようがありません。観察すること。それがメモの始まりであり、また発想の嚆矢でもあります。「メモなんか必要ない」とおっしゃる猛者でも、観察だけはしっかり行われている点は努々忘れてはいけないでしょう(※)。
※メモしておいてもいいですね。
さて、では、どのようなことをメモすればいいのでしょうか。面白い記事がありました。
観察対象(あるいは要素)が4つの象限にまとめられています。詳しくは上記記事をご覧いただくとして、これを私なりにアレンジしてみました。
二つの軸を[言語的・非言語的]、[外的・内的]とし、さらにそれぞれの象限に番号を振ってあります。
- 第一象限:外的・言語的「言われたこと」
- 第二象限:外的・非言語的「目にしたもの」
- 第三象限:内的・言語的「考えたこと」
- 第四象限:内的・非言語的「感じたこと」
石井さんのバージョンと左右の配置を入れ替えたのは、「外的」なものの番号を若くしたかったからです。つまり、ここではステップが想定されています。
本来、上記の象限には優劣はありません。それぞれが何かしらの意義を持っています。が、メモすることに慣れていない人にとっては、外的な事象を記録する方が負荷が少ないのでは、と思った次第です。
もしかしたら、これは私のまったくの勘違いなのかもしれませんが、個人的には「まず外的なものに目を向けるようにする。しかるのち、そういう観察の中で自分に発生したものにも目を向けるようにする」というステップが良いのではないかと考えています。なので、上のような順番となりました。
もちろん人には個体差がありますし、日常的にいろいろ考えごとをしている人なら、第三あるいは第四象限からスタートするのが良いでしょう。そのあたりの適用はフレキシブルにいけるかと思います。
この図は、知的生産的にいじりがいがいろいろありそうなので、またどこかで登場することになるでしょう。