さて、年末です。
振り返り記事のシーズンなので、今年読んだ本を振り返ります。題して「2015年に読んだ本ベスト29」。29という数字は10番目の素数であり、本日の日付であり、適当にリストアップしたら出てきた本の数です。つまり、特に意味はありません。
メディマーカーのMyバインダーによると、2015年に登録したメディアの数は266。ただし、ここには楽曲も含まれていますし、そもそも買っただけで読み終えていない本も(少なからず)含まれています。266冊を読了したわけではありません。
じゃあ、読了した本は何冊なのかというと、今年はまったく気にしていなかったので、全然わかりません。登録数から推定すると、50冊〜100冊あたりは読了しているでしょうが、まあ、どうでもいいですね。
では、登録した日付順に参りましょう。
2015年に読んだ本ベスト29
すごく面白い本です。20歳、あるいは30歳くらいのときに読むといいかも。
サイモン・シンの作品はどれもおもしろいですね。
小難しいんですが、わりとすんなり読めます。こういう論評的なものを読んだのは初めてかもしれません。
株式会社ボイジャー ( 2014-12-13 )
「ぼくらの時代の本」について考えることは、過去の本について思いを馳せることであり、未来の本について希望を抱くことであり、それらを主体的に引き受けることでもあります。
この二人の本は、いつでもはっちゃけていて楽しいです。
人間+コンピューターのあるべき形を考える手助けになるでしょう。
筑摩書房 ( 2000-10-20 )
私はあまりアカデミズムに興味はありませんが、(梅棹忠夫と)レヴィ=ストロースという人には何かしら惹かれるものがあります。
「システム思考」を学ぶ一冊。分厚いですが、地道に読んでいけばなんとか。
コンテンツクリエーターなら読んでおいて間違いなしな一冊。
『自分の仕事をつくる』の続編。私はこちらの方が、深く染み入りました。
レヴィ=ストロースの理解の手助けに。
「新しい時代の知的生産の技術」を構想する上で、ヒントになりそうな本。
不確定なものと、どのように付き合うのか。
セルフ・パブリッシングで、こういう本がどんどん増えると、個人的には嬉しいですね。
昨今の「ビジネス書」という社会現象には、私も注目しているので、興味深い視点でした。
おなじみ「マシュマロ・テスト」。直接的なノウハウ本ではありませんが、なかなか役立つことも多いかと。
純粋に読み物として楽しめました。個人的には、Wikiが気になります。Wiki的なものと、知的生産の技術の掛け算には可能性がありそう。
名前で毛嫌いしていた本ですが、読んでみたらまともな本でした。
時代が変化するなかで、何が残り、何が変わるのか。そのとき、私たちはどこに視点を向ければいいのか。いろいろ考えさせられます。
ボイジャー ( 2015-08-10 )
書き手なら、読んでおいて間違いはないでしょう。
簡単な本ではありませんし、ノウハウが開示されているわけでもありません。脳(と私たちの心)のメカニズムに目を向ける本です。
いささかゲンナリするタイトルですが、事実なのだから仕方ありません。自己コントロールとどう付き合うかは、情報過多社会・テクノロジー社会の二つの側面から重要だと思います。
今年発売された本では、5指に入る本です。ネットワーク効果とインセンティブを両方視野に入れた一冊。
面白いです。ええ、面白いですとも。
文句なしの一冊。この本を読めば、「村上春樹的=やれやれ」みたいな構図がいかに過去のものなのかがわかるかと。
珍しく妻が食いついた本。読みやすく、笑いに溢れていながら、ふと考え込んでしまう。そんな本です。finalventさんが解説を書いてます。
これも5指に入りますね。パラダイムを動かす本(なはず)です。
再び5指入りの本。「わからない」ものとどう対峙するか。それを「わからせる」本というのは本当に難しい仕事だと思います。
ドラッカーですね。天才というのはこの人のためにある言葉です。オブラートに包めば、頭脳がおそろしく明晰、ぐらいでもいいかもしれません。たわごとが一切ありません。ぐりっと本質をついてきます。
というわけで、2015年に読んだ本ベストのノンフィクション部門をお送りしました。ええ。フィクション部門は明日です。