「月刊くらした」計画の2015年11月分です。
ええ、日付を打ち間違えているわけではありませんよ。遅れを取り戻しているだけです。
ジャンルは「知的生産の技術」。手紙形式で、「これから本を書く」人のためのアドバイスをまとめてみました。
作家になりたい人向けの本ではありません。執筆の猛者のための本でもありません。今まさに一冊目の本を書いている(あるいは書かなければいけない)人に向けた本です。
シゴタノ!の記事にも書いたのですが、最近では「著者」がすごい勢いで増えています。しかも、これまででは「著者」にならなかったような人たちです。
それは情報社会の発展という観点から考えれば素晴らしいことなのですが、身の回りや先輩に本を書いた経験を持つ人が少ないが故に、右も左も分からないまま放り出されてしまうことも多々あります。そういうときに、変なセミナーに引っかかってしまうと、また話がややこしいことになります。
というわけで、「これは右です。で、あれが左」くらいのアドバイスができたらいいなと思って書いたのが本書です。
ただし、非常に残念なお知らせですが、本書を読んだところで売れる本の書き方はわかりません。また、本を楽に書けるようになることもありません。むしろ、そんな方法が存在するなら私が知りたいくらいです。
せいぜいが、「ちょっと落ち着いて深呼吸しましょうか。そしてリストを作りましょう」程度のアドバイスです。最終的に手を動かすのは、他の誰でもない(その本の)著者ですし、それが楽になるというのは、手抜きすることとイコールなわけですから、あとは推して知るべしです。
ただし、「気分的に楽になる」ような効果はあるかもしれません。代わりに、ストイックな槍が突きつけられるかもしれませんが。
本書にはものすごいノウハウが詰まっているわけではないので、できるだけ手短に書くことを心がけました。全体でも3万字弱しかありません。たぶん、一日で読み切れるでしょうし、手紙形式なので気になったところだけを読む手もあるでしょう。
目次やサンプルは、以下のランディングページからどうぞ。
これから本を書く人への手紙 | Official Website
本書は、Amazon限定ではなく、楽天ブックスと、BOOK☆WALKERでも配信しております。
ちなみに、知的生産の話を手紙形式で伝えるのは、P・G・ハマトンの『知的生活』から拝借しました。文体もちょっと影響を受けているかもしれません。
タイトルに関しては、「若き○○への手紙」からの拝借です。表紙の英語のタイトルは、もろに「若き○○への手紙」をパクっ、いやモチーフにさせてもらいました。
ちなみに、この「若き○○への手紙」というタイトルは、Amazonで検索してみると結構な数の本が見つかりますが、個人的にはフランクリンの『若き商人への手紙』をイメージしておりました。
ちなみに(ちなみに話が多いですね)なぜ、「若き著者への手紙」としなかったかと言えば、それはもちろん私も若いからですよ。ええ。
本書の内容ですが、メルマガで連載していたものをベースとしました。結構細かくリライトしましたし、追加のコンテンツも2編加えましたが、基本的には同じ内容です。
というわけで、メルマガの方で満足した、という方はスルーされるのがよいでしょう。途中から読み始めて、前の分が気になっていたという方は、バックナンバーを漁るよりも遙かに安価だと思います。
よろしくお願いいたします。
さて、次回の電子書籍の新刊は2016年3月末までに発売できたらと考えております。お楽しみに。