断片からの創造

情報カードナンバリング法 あるいは新しいデータ

アイデア出しをする際は、アナログツールが活躍します。

たとえば、私は以下のような手法をよくやります。

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一つのカードにワントピックスを書き込み、それを空間配置しながら「全体像」を捉える。古典的ですが、シンプルで使い勝手のよい手法です。少なくとも、ややこしいことは何もありません。


そうしたアイデア出しが一日で終わるならば万々歳なのですが、うまくいかなければ二日、三日とかかることがあります。となると、机の上を片付けなければならないので、カードも仕舞わなければなりません。

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すっきりまとまりました。

問題は、作業を再開するときです。カードの空間配置を脳内で完璧に再現できるでしょうか。もちろん無理です。そんな作業が脳内で行えないからこそ、私たちはカードを使うのですから。

そこでナンバリングです。左下の数字に注目してください。まず「1」を一番左に配置。

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続いて「2-1」が出てきました。それを「1」の右に配置します。続いて出てきた「2-2」「2-3」「2-4」も同じように右に、右に配置していきます。

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「3-1」が出てきたら行を変え、「2-1」の下に配置します。「3-2」以降は右に。後はその繰り返しです。

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ようするにカードの配置を「n-m」の行列に見立てて、その番号を書き留めておくわけですね。そうすれば、一度カードを仕舞っても、同じ配置を再現することが可能となります。
※ちなみに「1」はこのカード群のタイトルにあたるので、「n-m」の規則から外してあります。


一見すると、「n-m」を使わず、「行の切り替え場所」だけをマーキングすればいいじゃないか、と思われるかもしれません。それならば管理する数字は相当減ります。が、その場合、「空欄」を管理できないのです。「n-m」であれば、対応する数字が書いたカードがなければ、その場所は「空欄」になり、不存在の存在を示すことができます。

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※「5-1」「6-1」は不在。


さて、この手法の最大の問題は何かおわかりでしょうか。

そうですね、配置換えに伴う手間です。たとえば、「2-1」「2-2」「2-3」とカードが並んでいるときに、別のところに置いてあったカードが、「2-1」にふさわしいのではないかと思い立ったとします。その際、

  1. 旧「2-1」のカードを別の場所に移動する
  2. 「2-x」が全て+1シフトする
  3. 新規追加するカードを「2-0.5」に位置づける

のどれかの変化が生じるわけですが、どれにせよ番号書き換えの手間が発生します。
※ちなみに2はかなり面倒な作業となります。

これはアナログツールを使っている以上避けては通れない作業なので、まあ仕方がないのですが、私はこうした書き換えが何度も行われることを想定して、数字部分だけはボールペンではなく、シャーペンで書こうかと思いました。

が、ふと考えてやめました。

番号部分をボールペンで書いていると、当然消せないので、書き換えるたびに数字が増えてきます。で、それは何を表しているのかというと、このカードがどのくらい場所移動したのかという履歴です。

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アウトライナーでもブレスト支援ツールでも何でもよいのですが、その要素がどれくらい変動したのか、を履歴として管理するツールはこれまでなかったのではないでしょうか。もちろん、「そんなものを管理して一体何になるんだ?」と問われれば、私に返す答えはありません。手にしたことのないデータから、何が分かるのかは事前には予想しえないものです。

でも、ごく単純にそれって面白いデータになるのではないかな、とも直感的に感じています。ともあれ、こればかりは実際に積み重ねてみるまではわかりません。

というわけで、興味がある方は自分で実践してみて、どんな感じがするのかを探求してもらえれば幸いです。

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