感想群

奈良で開催したセミナーで話したことなど #rashita_beck

2016年3月26日に奈良でセミナーを開催しました。

物書きとビジネスパーソンの知的生産 in 奈良 2016年3月26日 – こくちーずプロ(告知’sプロ)

すでにいくつか感想記事も上がっております。ありがとうございます。

印税生活はドリームというよりファンタジー!北真也さん(@beck1240)と倉下忠憲さんが主催する「物書きとビジネスパーソンの知的生産 in 奈良」に参加してきた! | いつでも スタオバ!!!

物書きとビジネスパーソンの知的生産in奈良に参加しました! | みやの宝箱


今回は、「物書きとビジネスパーソンの知的生産」というテーマで、私が物書き側、北さんがビジネスパーソン側という役割分担だったのですが、結局最後の最後まで内容のすりあわせは一切なし。つまり、ぶっつけ本番です。

でも、実際やってみると、意外にうまく「コラボ」できていたような気がします。

面白かったのは、なんだかんだ言って、二人が話す内容が根本的には同じだったことです。物書きと会社員という違いはありながらも、ベースとなる考え方は同一で、それをいかに実行するかという点だけに違いがある。つまり、その共通部分こそが本質なのでしょう。そういうことがわかるのも、同一テーマを別の視点から切り取る面白さの一つです。

ちなみに、今回私が作ったスライドは3つポイントがありました。

  • できるだけゆっくり展開
  • 「知的生産」という言葉を入れない
  • 「アウトプット」の前の話を入れる

できるだけゆっくり展開

私は前々から、こうした講演で非常に早口で話してしまうという自覚がありました。でも、意識してもなかなか直せるものではありません。そこで、ふと思いました。スライドをゆっくりにすればいいんじゃないか、と。

一気に要素を表示するのではなく、少しずつ要素を表示していく。つまり、私自身が「間」を作れないのなら、スライドに(やや強制的に)「間」を作ってもらえばいいじゃん、という発想の転換です。

結果、スライド中の文字は常に「タイプライター」で表示させるようにしたり、スライド間の移動も「キューブ」や「マジックムーブ」を多用するなどして、高速で進められないようにしてみました。なかなかうまくいったのではないかと思います。

「知的生産」という言葉を入れない

テーマは「物書きとビジネスパーソンの知的生産」だったのですが、今回の私のスライドには一言も「知的生産」という言葉が入っていません。でも、もちろん内容は知的生産についてです。

やはり、どうしたところで「知的生産」という言葉にはある種の固さ(堅さ)が伴ってしまいます。それはこれまでの私の活動からも感じています。なので今回は、それを意図的に回避してみました。北さんからは「倉下さんなら、絶対この辺詳しく解説してくると思ってたのに」と愚痴られましたが、期待を裏切り続けるのがR-styleの真骨頂です。

当たり前ですが、知的生産という言葉を使わなくても、知的生産行為を紹介することはできます。あとは、じゃあそこにどんな柔らかい言葉を当てられるのか。現代では、そういう知的生産が求められているわけです。

「アウトプット」の前の話を入れる

今回のこのセミナーのテーマ設定を見たとき、どんな内容を話そうかとじっくり考えました。セミナーの告知ページにはこんな見出しがあります。

「物書きとビジネスパーソンのアウトプットはどう違う?」

この疑問について自分なりに考えてみたところ、「文章の書き方、というような話では十分ではないな」と思い至りました。つまり、物書きが行っている「アウトプット」という話ではなく、物書きとしてのアウトプットとはいかなるものかを話さないと足りない気がしたのです。

そこで今回は、アウトプットの「前」の話もしました。簡単に言えば、ワークマネジメント・セルフマネジメントの話を入れたのです。

たとえば、「いかにアウトプットを生み出すか」というテーマがあった場合、直線的には「どうやって本を書くのか」とか「どうやってブログ記事を書くのか」というかみ砕き方があります。

でも、実はそれは最後の最後の話です。物書きの場合、仕事として文章を書くわけで、そこには「価値」と呼べるものがなければなりません。10万の文字を高速に大量生産できても、それが価値を生まないのならそれは仕事にはならないのです。

だからこそ「どんなアウトプットを生み出すのか」「なぜそのアウトプットを生み出すのか」を考える必要があります。生み出せる価値を自分の目でしっかり見つめるのです。非常に残念ながら、その視点を欠いた「実践的」なテクニックは、あまり意味をなしません。技術的には凄いかもしれない、でも……、みたいなことになりがちです。

そして、北さんの講演を聞いていて思ったのですが、そのことは別にフリーランスの仕事に限ったことではないのでしょう。

さいごに

基本的に、私と北さんはまるでキャラクターが違います(私は青、彼は赤のアイコンです)。でも、違っていながらも、同じ地面には立っている気がします。だからこそ、組み合わせると面白いものが出てくるのでしょう。

また似たような機会があればいいですね。

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