物書き生活と道具箱

成長する構想メモマップ

次の電子書籍のコンセプトを考えていたんですが、どうにもうまくまとまりません。

付箋やらカードやらでアイデア出しするものの、「なんかこれじゃないんだよな」感がつきまとうのです。デジタルのアウトライナーでも、それは同じでした。そこで最終兵器「模造紙」の出番です。

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100均で買ってきた模造紙ですが、とにかく巨大です。A4なんて鼻で笑える大きさです。ここなら自由闊達に発想を広げていけるでしょう。少なくとも、そういう予感はあります。

結局三日ほどかけて、少しずつ書き足していきました。

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中盤以降には付箋も活躍しています。

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ここまで書き出してみてようやく「この本の筋となる要素」__文章にすれば2〜3行の要素__を見つけました。時間と手間がかかりましたが、やるだけの価値はあったと言えるでしょう。

抱えていた課題

今回考えていた本は、「既存の原稿を下敷きにしながら、最終的には全体を書き下ろす」という書き方をするもので__ドラッカーの『マネジメント エッセンシャル版』が近いでしょう__、これまで私はそのタイプの書き方をしたことがありません。だから、どう構想を進めていけばよいのかがわからなかったのです。

一番の問題は、「素材」があまりにも多すぎたことでした。すでに8万字ほどの過去原稿があり、それぞれが重なりながらも少しずつ違ったことを書いています。さらに、そこに付け加えたい(今の)私の書きたいこともあります。そんな大量の情報が、私の中で粒度も方向性もばらばらなままに渦巻いているのですから、これまでの本の構成の立て方ではうまくいかないのも道理でしょう。

今回の模造紙では、それを一枚の大きな紙にとりあえず並べてみました。そうして全ての要素を俯瞰しているうちに、「うん、そうだ。これだ」というものを発見できたわけです。

一つ言えるのは、これほどの大量の情報を脳内だけで「操作」するのは難しいだろう、ということです。脳はこれくらいの情報を蓄えておくことは容易にやってのけますが、それらを「同時」に処理することは苦手です。だから、それらを「一覧」したければ書き出すしかありません。

さらに言うと、今回は規模が巨大だったため、この作業に三日かかりました。当然、脳はその間同じ情報を同じ構造を保ったまま記憶しておくことも苦手です。だから、やっぱり外部ツールが必要なのです。

さいごに

ちなみに今回書き出したのは、あくまで「コンセプト」を見つけるためのものであり、これがそのまま「構成」や「章立て」になるわけでもありませんし、本の中身がここに反映されているわけでもありません。だからそのコンセプトを元に、もう一度章立てやらなんやらを考える必要があるわけですね。でも、そのコンセプトがなければ本は本として立ちません。でもってそれは全体を眺めることでしか見えてこないのです。

こればかりは、全データをスキャンしたAIによるアシスト__「これがこの本のコンセプトになるのではありませんか?」__を期待することはできないでしょう。「できません」と言い切れないところがつらいところではありますが。

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