6-エッセイ

飛躍についての断章

飛躍。

制御された飛躍、超越する飛躍:Word Piece >>by Tak.:So-netブログ

アウトラインはリニアな一本の流れであり、しかも階層(ツリー)構造になっている。だから、アウトライナーを使うと思考の飛躍が生まれにくい。

ときどき、そんなふうに言われることがある。

でも、個人的には「だからこそ」飛躍が生まれやすいと思っている。

思考の飛躍とは何だろうか。

「論理的に考える」

一つひとつのステップを、着実に、確実に、危なげなく渡っていく。

その「ステップA」から「ステップZ」を一足飛びにジャンプすれば、それは飛躍だろうか。

それとも、「ステップA」からはどうしたってたどり着けない「ステップん」に、ジャンプすればそれは飛躍だろうか。


「君、それは論理の飛躍が過ぎるというものだよ」

垂直と水平

論理や分析による思考は、垂直思考だと言われる。

対して、さまざまな視点から対象を観察することで直感的な発想を生み出すのが水平思考だ。



「リンゴといったら、ゴリラ。ゴリラといったら、ライオン」

SCAMPER

S Substitude (換える)
C Combine (結びつける)
A Adapt (適応させる)
M Modify (修正する)
P Put to other purposes (他の目的に使用する)
E Eliminate (除く)
R Rearrange/Reverse (並べ替える/逆にする)

発想技法のSCAMPERは、考えたい対象に上記のような操作を施して、新しいアイデアを生み出そうとする。


「手続きだ。これじゃあまるで手続きじゃないか。こんなもので真なる発想は生み出せないと思いたまえ」

再び垂直と平行

アウトライナーは、「縦」に項目が並んでいく。

つまり、垂直だ。

垂直は、水平ではない。


「もしかして、それだけですか?」

何基準?

月は地球に比べて重力が小さいので、月面でジャンプすればかなりの大ジャンプとなるだろう。でも、月面ではただのジャンプだ。

すごく頭の良い人は、飛び級といってクラスを飛び越して進級することがある。でも、本人にしてみれば自分の頭に合った階段を昇っているだけだ。

「飛躍」はどこにもない。「飛躍」に見えるものがあるだけだ。


「まずは定義をはっきりとさせましょう。基準が必要だ。議論はそれからです」

原初

先にあるのは、何か。

私たちの思考だ。私たちの思考は、思考の定義よりも先にある。

そして、そこに何かしらの名前が与えられる。それは論理かもしれないし、飛躍かもしれない。

「飛躍」には超越的なイメージがある。でも、それは超越でもなんでもない。ただ、そこに前もって、あらかじめ存在しているものだ。

しかし、思考は思考単独で存在してはいない。インプットの影響を受け、アウトプット(ツール)の影響を受ける。むしろそれは相互作用している扱いにくいじゃじゃ馬のようなものだ。興奮して馬に乗れば、馬も興奮して、やっぱり乗り手も興奮してしまう。

「思考の飛躍」と言うとき、それは「これまでつながっていなかったものをつなげる」ことを意味するのだろう。

そう、それはつながるものなのだ。「つながらないものをつなげる」わけではない。それは言葉の定義からしておかしい。これまで誰もつなげることを思いつかなかった、あるいはつなげようと思ってもつなげるための鎖を見つけることができなかったものをつなげること。それが飛躍と呼ばれる。

結局それは見え方に過ぎない。

さいごに

さて、

「アウトラインはリニアな一本の流れであり、しかも階層(ツリー)構造になっている。だから、アウトライナーを使うと思考の飛躍が生まれにくい」

というのは、飛躍的な思考だろうか。それとも。

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