Evernoteには同期ノートブックと、ローカルノートブックの二種類があります。
同期ノートブックは、クラウド上のサーバーに内容をアップロードすることで、その中身を他の端末のEvernoteと同期してくれます。対して、ローカルノートブックは、どこにも内容がアップロードされない代わりに、中身を参照できるのはその端末だけです。
ノートの中身によっては、サーバーにアップするのはちょっと……みたいなこともあるでしょうから、そうしたノートはローカルノートブックに置いておけばよいでしょう。
ただし、このノートブックの扱いには、ちょっと注意が必要です。
ノートの移動ではない
最初に結論だけ書くと、ノートリンクが特殊になります。
何かノートを作ったとしましょう。そのノートはinbox(デフォルトのノートブック)に作成されますし、それはつまり同期ノートブックということです。
そうして作成したノートを、ローカルノートブックに移動させます。すると、不思議な変化が。ゴミ箱にも同じノートが生まれているのです。
考えてみればこれは当たり前で、ローカルノートブックに置かれるということは、同期ノートブックからは取り除かれることを意味します。同期ノートブック同士の移動であれば、単にデータベースの「notebook」の値を書き換えれば済む話ですが、非同期への移動となると、削除が必要になってくるわけです。
つまり、同期ノートブックにあったノートと、ローカルノートブックに移動されたノートは「別物」だということです。中身はまったく同じですが、そのノートはコピーされてできたものなのです。
中身が同じなので困ることはほとんどありませんが、唯一の例外がノートリンクです。ノートリンクはノートの固有のアドレスを参照するので、ノートが変われば、その値も変わります。つまり、同期ノートブックに置かれているときに取得したノートリンクは、そのノートをローカルノートブックに移動させたときに、機能不全を起こすのです。
この機能不全は、ノートをローカルノートブックから同期ノートブックに戻しても変わりません。なにせローカルノートブックにあるノートは、もう別のノートなのです。もし、ノートリンクの機能不全を解消したければ、ローカルノートブックからではなく、ゴミ箱から復元してください。それでばっちりです。
では、逆向きの動きはどうでしょうか。
ローカルノートブックに置かれているときに取得したノートリンクは、そのノートを同期ノートブックに移したときにどうなるか?
これは問題ありません。なぜならローカルノートブックから同期ノートブックへの移動はノートの削除&コピーを伴わないからです。単に、そのノートが同期リストに追加されるだけなんですね。こちらはノートは「同じもの」なのでノートリンクもそのままです。
さいごに
ローカルノートブックの使用比率も、ノートリンクの使用比率もそれほど高くはないと思いますが、もし多用されているならばご注意ください。私は50ほどのノートをうっかりローカルノートブックに移してしまい、ノートリンクが一斉に死んでしまったのでかなり慌てました。
そういうときはゴミ箱をチェックです。
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