本の紹介

【レビュー】ふせんの技100(舘神 龍彦)

文房具にはさまざまなジャンルがある。ボールペン、万年筆、情報カード、カバーノート、……と数え上げればきりがない。そして、あまり知られていないかもしれないが、ふせんもそのジャンルの一つである。

「いや、ふせんってあのぺたっと貼るだけのやつでしょ」と首をかしげられる方は、一度大きめの文具店の付箋コーナーに足を運んでみるとよいだろう。驚くぐらいの種類が発売されている。コレクション欲求がビンビンと刺激されるくらいだ。また、ふせんが持つ特性(貼って、はがせる)は、さまざまな使い方を可能にする。そういう意味で、探求しがいのあるジャンルなのだ。

本書は、そうした「ふせん」を丸々一冊扱った本である。

ふせんの技100 (エイムック 3484)
舘神 龍彦
エイ出版社 (2016-09-20)
売り上げランキング: 3,791

視点は二つある。一つは、タイトル通り「ふせんの使い方」を網羅したもの。非常に細かい使い方までが網羅されており、切り口も「まじめ」と「おもしろ」の両端がある。「おもしろ」は、実用性はないものの、何事も遊び心は大切である。

もう一つは、「ふせんのカタログ」である。先ほども述べたが、これがまた本当にたくさんある。使い方に汎用性を持たせたものや、ニッチな使い方に特化させたものなど、見ているだけで楽しくなってくる。

ちなみに私は、スマイルリンク工房さんの「正六角形の付箋」に強く惹かれた。アイデア出しに大いに活躍しそうな付箋である。


というわけで、本書は「ふせんの使い方」と「ふせんのカタログ」の二つの側面を併せ持つのだが、冒頭にさらりと書かれている「ふせん学入門」も見逃してはいけないだろう。短いが読み応えのある考察が展開されている。この部分を発展させれば、それだけで新しい知的生産系の書籍になりそうである。

コメントを残す