目標達成力は、結構注目されるんですよ。クラスで言うところの人気者。Amazonでも、このタイトルを含む本はいっぱいあります。
まあ、わかりやすい力(パワー)ですし、あたかもそれさえあれば大丈夫、な雰囲気もあります。
でも、まっさきに考えるのは目標が達成できるかどうかではなく、目の前にある目標はそれでいいのかと、問うことです。人間のバイアスを考慮すれば破綻のない目標をスマートに立てられると考えるのは無理がありますし、目標そのものに善悪はありません。そうです。目標そのものには善悪はないのです。
目標を達成する力ばかりを追い求めるのは、前提として立ててある目標が「正常である」という認識があります。それは大変申し訳ないのですが、「会社が言っていることに従っておけば、自分の人生は安泰だ」という認識と呼応しています。与えられた枠組みを疑わないことなのです。つまり目標達成力とは、誰かが作ったゲームをプレイし、攻略するための力であって、自分で物語を紡ぐ力ではありません。
でもって、これからの時代で必要なのは、後者の力でしょう。私はそう思います。
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