物書き生活と道具箱

Inspiration-State あるいは情報カードに書けること

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ここ一ヶ月ほど、積極的に情報カードを使っています。着想の書き取り用途です。

その中で、いくつかの状態に気がつきました。着想の状態です。

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まずは完璧に書ききれるもの。「豆論文」と呼べるような一つの集塊性を持った文章がそこに記述されます。これが一番わかりやすく、話が早いです。なにせ、もうそれで完成していますからね。

問題は、そうではない状態です。

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フレーズだけを書きつけたもの。書こうとしているものの「見出し」だけが捉まえられた状態です。完成にはほど遠いので、また時間を置いて、書けるときに記入すればよいでしょう。よって、日付の記入もそのとき用に避けておきます。

以上は、まだ扱い方が決定しやすい方です。ややこしいのは以下です。

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いくつかの、断片的なフレーズだけを書きつけたもの。文章にはなっておらず、かつ見出しだけでもない状態です。

これを書いたときに私の頭に浮かんでいたのは、概念というよりは、概念同士のリンクの線だけであって、それは現段階では文章化できるようなものではありません。かといって、時間が経てば言葉にできるかというと、そうではなく、おそらくこれだけでは意味を成さない着想なのだろう、という予感があります。それはたとえば、釘とかナットのようなもので、何かと何かを結び合わせるときに初めて効果を発揮する類のものです。

ステート別の管理

ごく単純に分類しても、着想メモには以上のような3つのタイプ(あるいは状態)がありえます。

完成した情報カードの管理は楽チンで、まとめて一つのボックスに入れておくか、(もしそれが作れるなら)明示的なカテゴリで分類しておけばよいでしょう。それをときどき「くって」内容を短期記憶に想起するのです。

タイトル(見出し)しかないカードは、少し難しくなります。未完成のカードをだけを集めておくのが良さそうですが、完成したカード群に混ぜておいて、記入を促す動きも考えられます。とりあえず、ここでは未完成のカードだけを別に分けておくやり方を取ったとしましょう。

そうなると、フレーズ群を書きつけたカードの扱いが、さらにやっかいになります。完成でも未完成でもないもの。中途半端な着地をしてしまったもの。そのようなものは、完成に入れても、未完成に入れても収まりは良さそうに思えません。たぶん、これは(悪い意味はいっさいなく)「失敗作」なのでしょう。つまり、しかるべきときがやってくれば、別の概念と結びつけて、新しいカードにリライトされる運命を持っている、ということです。「見出し」だけのカードは、単に追記すれば完成しますが、この状態のカードは、おそらく新しいカードとして転生させなければいけないのでしょう。

そう考えたとき、完成版と見出しだけのカードは、アナログでもデジタルでも状態管理的な視点ではまったく違いがありませんが、「中途半端なメモ」に関しては、デジタルが、それもアウトライナーが圧倒的に向いていることに思い至ります。

しかるべき転生が運命づけられたメモ。言い換えれば、被編集が約束されたメモは、アナログの固定性とは相性が悪いのです。それは、後から編集リライトすることがアプリオリに内在されていて、その置き場所はフローさを担保してくれるところが望ましいのです。

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