3-叛逆の仕事術

MPの5万円ルール

たとえば、財布に5000円入っているときと、5万円入っているときがあるとします。細かい条件についてはあまり考えないでください。単に手持ちのお金に差がある、という状況だけを設定します。

多くの人がそうなのかはわかりませんが、私個人の話をすれば、だいたい多くのお金を財布に入れている方が無駄遣いが発生します。今別に必要ないもの、生存にたいした役割が期待できないものを買ってしまうのです。たぶん、財布のお金を見ることで、気が大きくなったりしているのでしょう。

だからまあ、必要最低限のお金しか財布に入れておかないハックは、私のような人間には効果覿面です。

さて、翻って時間です。あるいは意志力です。わかりやすくMPと言い換えてもいいでしょう。

仮に、MPが普通の状況と、MPが多い状況の二つがあったとします。そして、先ほどの無駄遣いのメタファーから考えると、後者の方が無駄MPを使う可能性が高まることが仮説されます。でもって、それはなかなかやっかいなことです。

コマンドの選択肢を比較してみましょう。

元気なとき={作業もできる、気分転換もできる}
疲れているとき={気分転換しかできない}

この二つを比較してみれば、元気なときに作業を行い、疲れてきたら気分転換するのが明らかに合理的です。なにせその逆は成立しないのですから。ここまでは、単純な仕事術なのですが、さきほどの人間の行動の傾向を踏まえると一筋縄ではいかないことがわかります。

つまり、元気なとき(=使えるMPが多いとき)ほど、それを無駄遣いしてしまう可能性が高いのです。

だからこそ、「朝一番に重要な仕事をする」というルールが効いてきます。ルールにすることによって、いやおうなしに作業に取りかかるように仕向けてしまうのです。

もし、ここに「判断」を持ち込めば、5万円の財布と同じ状況になってしまうでしょう。つまり、ついついタイムラインをチェックしたり、ウェブを読み漁ったり、何か別のことをしてしまう可能性が高まるのです。ルールによって律しておけば、その状況を回避しやすくなります。

これは、自分のある時点の行動を、あるいはそのための判断基準をあらかじめ決めておく、ということです。なぜそんなことをしなければいけないかというと、たくさんのMPがあるときほど、それを無駄遣いしやすいからです。これを5万円ルールと呼ぶことにしましょう。

よいでしょうか。元気なときに、自由に行動を決めようとすると、無駄遣いが発生しやすくなる。この認識をベースを織り込んでおくと、MP運用がもう少しうまくなるかもしれません。

別にその時間は朝とは限りません。夜型の人ならば夜であっても良いでしょう。ともかく、元気に活動できる時間帯こそ、無駄遣いが発生しやすい、という認識はとても大切そうです。

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