7-本の紹介

情報整理におけるとても大切な一つの問い

「これは何か?」
これが、おそらく最も基本的でかつ重要な問いである。
それは情報収集でも、行動決定でも同様に重要であるといえる。
例えばメモ。そのメモは何なのか?何に関連し、どう扱うのか?ということを自問していけば自ずとそのメモの処理、行き先は見えてくる。
例えばプロジェクト。課題や気になる事があったときに、じゃあ目指すべき結果というのはどのようなものなのか、そのためにとるべき具体的な行動は何なのか、いつまでにそれをすればよいのか、そういった事が答として出てくる。
逆にこの問いを行わなければ情報はただ情報として、目標はただ目標としてその辺に転がっている書類の中に埋もれてしまいかねない。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
二見書房
田口 元(監修)
発売日:2008-12-24
発送時期:在庫あり。
ランキング:1266
おすすめ度:5.0
おすすめ度2 GTD: Getting Things Done やってる事はごく普通です
おすすめ度5 深く理解するのには最適
おすすめ度4 実践的と思ったので早速取り入れてます
おすすめ度4 「気になるコト」を頭の外へ放り出す
おすすめ度5 水のように澄んだ心で人生をすすめる方法の紹介

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この本で紹介されているGTD(Getting Things Done)は日本でもすでにおなじみになりつつある仕事術、整理術である。対象とするのが仕事だけではないので、正確な意味合いにおいては仕事術とは言えないかも知れない。情報の整理であり、行動の整理である。言い方を変えれば人生術と言っても良いだろう。

タイトルにもはじめてのGTDとある様にまったくGTDについて知らない読者向けに丁寧に解説されている。GTDとはどのようなシステムなのか、実際どんな行動が必要なのかというのが具体例を含めて解説されている。

簡単にまとめると、GTDは以下の5つのステップから成り立っている。
収集、処理、整理、実行、レビュー、この5つだ。
この5つの処理の流れを一つのシステムと意識して継続していくことがGTDの骨子である。この継続というのは重要な意味合いを持つ。そのあたりは実際に読んでいただくとわかりやすいだろう。
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「これは何か?」という問いは処理のステップで登場する。頭の中の「気になる事」をリストにあげていき(収集)、一つ一つ「これは何か?」と問いかけ、その身の振り方を決定していく。(処理)

GTDを行う上で、一番最初の収集では頭の中にある「気になる事」をすべてリストアップしていく。頭の中の棚卸し作業だ。実際この作業を行うだけで脳がすっきりする感覚は味わえる。それがストレスフリーの感覚だ。このすっきり感こそが次なる生産性へのステップになるわけだ。

私が一番印象的だったのは「気になる事」について、具体的に行動にまで落とし込んだり、保存先を考えたりする、という「処理」のステップである。メモなどは一括管理せよという仕事術の本を見かける事は多い。それらはメモの内容をパソコンで管理して、などと非常に曖昧な処理の仕方しか述べられていない。

しかし本当に重要なのはこの処理のステップである。私自身最初の収集処理で3時間程度使い、頭の中をカラにする感覚と、それぞれについて行動を決定する処理を行った。
多少辛いかなと予想はしていたが案外すいすいと進んだのを覚えている。そしていくつかのリストとカレンダーへの書き込み、チェックリストなどが出来上がった。

すると、普段メモを書くにしても何か情報を保存するにしても、そのタイミングで大まか「行き先」が見えてくる様になった。何か思いついても、ただそれだけではなく「じゃあどんな行動を次に起こす必要があるのか」を考えるようになった。一見これらは当たり前の用に感じるかもしれないが、抽象的に思いついた事や漠然としたアイデア・目標というのはただそれを書き付けただけだと何の行動にも結びつかない事が多い。

結局ギリギリになって行動を起こさざる得ない状況で行動を起こす、あるいは忘れたままでスルーということが今まで結構あったように思う。

しかしGTDというものを生活に取り入れてからは情報収集する前には受け皿を意識し、目標を考える際には必ず行動を一緒に考えるようになった。今までタスクをリマインドしていても積極的に行動に移れなかったのが、どんどん前のめりに仕事をsするようになった。

これはなぜなのだろうか。

考えてみると、要するに「タスクに追われているか」「タスクを追っているか」の違いなんだなと気がついた。
人は主体的に行動する時により積極的になるというのはよく見られるパターンだが、達すべき水準や状態だけ提示していても「なんとなくやらなければ」という感覚しか得られない。
しかし、その水準や状態に達するためにはまずどんな行動が必要か、ということを自分の頭の中で考えた瞬間からその行動は自分のものであり、「主体的な行動」扱いになっているのだろう。

単純なルーチンワークですらも、今では多少意欲的に取り組めるようになった。すくなくとも今まで滞りがちだった家計簿もほぼ抜かりなくつけられるようになっている。
これも単に家計を管理しなければ、という漠然とした目的意識ではなく、出費を抑えるために一週間どのくらいどのような項目に使っているのか知る、という具体的な目標が決められたおかげで、細かい項目はほぼ無視して、一週間に食費、雑費、娯楽費などにいくら使っているかを管理するだけにした。それを私と妻がシェアする。不思議な事にそれだけで「なんとなく無駄遣い」が減ったのだから驚きである。
(ちなみにこれは週次レビューの一環である)

多少話がずれた。
この本で語られている内容はとても示唆深く、感銘を受けた事すべてを書いていくことは難しい。少なくともこのGTDというのが非常に優れたシステムであるということは私の忌憚ない印象である。
もちろん全ての人に適切なシステムであるかどうかまでは知りようもないが、デスクワークなどで情報を扱うことが多かったり、毎日発生するタスクに押しつぶされそうになっている人ほど効果があるのではないかと思う。

頭のすっきり感を保ち、前向きに課題に取り組むように人生を生きていくことは仕事であってもプライベートであっても充実感のある人生にはとても重要な要素だと思う。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
二見書房
田口 元(監修)
発売日:2008-12-24
発送時期:在庫あり。
ランキング:1266
おすすめ度:5.0
おすすめ度2 GTD: Getting Things Done やってる事はごく普通です
おすすめ度5 深く理解するのには最適
おすすめ度4 実践的と思ったので早速取り入れてます
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1件のコメント

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