Evernote入門者のための〈七つの習慣〉 その1

あらためて、Evernoteを使い始める人向けに書いてみます。

ツールの概要・操作説明については書きません。基本的な運用の方針について書きます。

数回にわけた連載となります。

ノートが持つ無限の可能性

Evernoteはノートです。

一冊のノートを思い浮かべてください。日々の出来事を綴れば日記帳になりますし、線を引いて入出金を書き込めば家計簿になります。写真を貼ればアルバムに、新聞の切り抜き記事を貼ればスクラップブックになります。もちろん、数学の勉強ノートとしても、仕事の参考資料としても、アイデアノートとしても使えます。

ノートは、いくらでも使いようがあります。Evernoteも同様です。

Evernoteには、さまざまな機能があり、たくさんの人がいろいろな使い方をしています。そのことは、このツールが持つ可能性の広さを示していますが、そればかりに注目していると、結局自分はどう使えばよいのかがわかりにくくなってしまいます。情報過多症です。

すでにこれまで多くのノートを使ってきている、という方ならば、あえてグタグタ言う必要はないでしょう。勘所がわかっているからです。しかし、まったくゼロの状態からEvernoteを使い始めようとする場合、「Evernoteについて」と「自分は記録をどう扱うか」という二つを一気に習得しなければならなくなります。これが大変なのです。

だからまず、大がかりに取りかかるのではなく、少しずつ使っていくのが良いでしょう。

第一の習慣:ノートを増やす

最初の一歩はノートを増やすことです。

Evernoteは、必要な情報を必要なタイミングで自動的に生成してくれるツールではありません。Siriのようにクラウドに蓄積された知を応答してくれるツールでもありません。自分が蓄えた記録を使うためのツールです。

ですから、ノートが1つも作られていないEvernoteは、情報の利用という観点ではまだ価値はありません。逆に、数万のノートを有するEvernoteは、ちょっとしたGoogleくらいの価値があります(情報利用の観点から、ということです)。

だから、とにもかくにも最初の一歩はノートを増やすことです。まずは100。そして、500。最終的には1000を目指すのが入門者の一つの目安となるでしょう。

おそらく100や500くらいまでであれば、どんなノートがEvernoteにあるのかはだいたい掴めるでしょう。状況が把握できている、ということです。しかし1000を超え始めると、そのような感触は徐々に薄れてきます。そこからが、Evernoteの真の始まりです。ファイナルファンタジーで言えば、最初の橋を渡った場面です。

100ページくらいの大学ノートであれば、3ヶ月くらいの情報が保存できます。分厚い手帳なら一年分。ルーズリーフ・バインダーですら、はさめるリーフに上限があり、持ち運べる情報には期限的な区切りが生まれます。

Evernoteであれば、たとえば私は2008年の、自分が何を書いたかわからないようなメモもすぐに探せます。棚から古い手帳を掘り出してくるような必要はありません。

Evernoteは、ノートではありますが、この点がノートとは著しくことなっています。つまり、Evernoteの真なる価値は、大学ノートや手帳では扱いきれなかった長いスパンの情報を一つのツールから扱える点にあります。だからこそ、地道にノートを増やしていくことが必要となります。

とは言え、闇雲にノートを増やしても意味がありません。白紙のノートを100個複製して「目標達成!」となっても、Evernoteの価値は増えていません。パクリ記事とSEO特化で検索結果をかき乱すブログのようなものです。それぞれのノートが独立した意味を持つノートを、少しずつでよいので増やしていきましょう。

次回:Evernote入門者のための〈七つの習慣〉 その2

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