Evernote入門者のための〈七つの習慣〉 その3

前回:Evernote入門者のための〈七つの習慣〉 その2

第三の習慣:断片的なノート作り

ノートを作るときに問題となるのは、その粒度です。1つのノートにどれだけの情報を詰め込むのか。案外単純な答えは出てきません。

Evernoteは、たった一行だけのメモを保存することもできますし、数千字の原稿を保存することもできます。ファイル一つだけを添付してもいいですし、詰め込めるだけのファイルを添付しても構いません。どれも、Evernoteの「正しい」使い方です。

ただし、Evernoteに保存した情報を後から使う、という観点から考えると、一つの指針は導き出せます。それが「1トピック1ノート」です。

たとえば、私は一日に一回ほどのペースでツイッターに「今日の一言」という名言まがいのことをつぶやいています。そしてそれをEvernoteに保存しています。1つのつぶやきに対して、1つのノート、という形式です。

原理的に言えば、これらをまとめてノートを作ってもまったく問題ありません。少なくともそれは「間違い」ではありません。一週間分のつぶやきを1つのノートにまとめたり、何なら一ヶ月分、一年分のつぶやきを1つのノートにまとめることもできます。どのようにまとめても、Evernoteでは後から情報を発見できます。

しかし、一つひとつのつぶやきは、それぞれ別の対象に言及し、違った文脈を持っています。あるつぶやきは本の読み方について、あるつぶやきは生き方・考え方について、さらにあるつぶやきは皮肉について。そのようなとき、たとえば何かしらの企画があり、それに関する情報を特定のノートブックに集めようとすると、つぶやき全体が一つのノートにまとまっているとひどく扱いにくくなります。関連するつぶやきだけを別のノートブックに移動させられないのです。

逆に言えば、このようなときに「移動させたくなる情報のかたまり」が、Evernoteにおける適切なレベルの情報の粒度、ということになります。で、それに合わせてノートを作成するのが「1トピック1ノート」の指針です。

人によっては、保存した自分のツイートはまったく再利用するつもりはなく、単に後から写真アルバムのように見返してニヤニヤしたいだけ、ということもあるかもしれません。そのような場合であれば一ヶ月分や一年分のツイートをまとめておく方が利便性が高いということもあります。ようは、その人がどんな風に情報を使うのかによって最適なノートの粒度は変わってきます。

よって、真なる意味での適切なサイズというのは、ある程度使ってみるまでは判明しません。こればかりは、多少あたりをつけて作り始め、あとは実践するなかで感触を確かめていくのが良いでしょう。ノートを使っていくうちに、大きすぎる、小さすぎるということがわかってくるので、それに合わせて微調整していくのがよろしいかと思います。

明瞭なタイトル

ノートを1トピックにまとめておくと、ノートタイトルもつけやすくなります。まさにそのトピックこそがタイトルに相応しいからです。わかりやすいノートタイトルがついていれば、後からノートを探し出すときも楽になります。

Evernoteでは、下の例のような悲惨なタイトルの付け方をしても、一応後から情報を見つけ出すことは可能ですが、どう考えても効率的な作業とは言えません。

結局そのような情報は、高確率で死蔵されてしまうでしょう。できるだけタイトルを見ただけで、そのノートに含まれている内容がわかるようにしておくこと。それでEvernoteの情報活性度は上昇します。

また、特別なノートに関しては、その機能を絵文字で表しておくと、さらに認知度が高まります。

小さい工夫のようにも思えますが、頻繁に利用するノートなどがあれば、このように目立たせておくのも有効でしょう。

次回:Evernote入門者のための〈七つの習慣〉 その4

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