いやいや残業なんてするな

仕事をまじめにこなすことは良いことだ。すくなくとも企業にとっては。
しかしはっきりと私は言いたい。「いやいや残業なんてするな」と

「デートより残業優先」8割 新入社員3000人調査(朝日新聞)

 デートの約束があるとき残業を命じられたら、どうする――。日本生産性本部が今年の新入社員にアンケートしたところ、8割以上が残業を優先すると回答した。不況下で働き始めた新人たちが、リストラへの不安を抱えながら仕事に取り組む様子が浮かび上がった。

当たり前だが企業に籍を置いて、自分に与えら得た仕事を全うするというのは当然のことである。プライベートの約束事をキャンセルしてまで残業する人間は当然上司からは「なかなか便利なヤツ」と思われることだろう。
しかし、それはあなたの人生にとって本当にプラスのことなのかというのはきちんと考える必要があるのではないかと思う。

結婚を考えるくらい大切な人との約束と、思いつきのように後から出てきた残業仕事。その仕事がその時点まで残っていた責任は自分には一切無い。さて、あなたはそれでも残業しますか?

私自身が違和感を感じるのは、例え粛々と仕事をこなし、残業を引き受けたとしてもそれが自分がリストラされないという保証には一切繋がらない、ということだ。確かに進んで残業する人間は便利だ。しかしそれだけである。周りを見渡してみよう。同じ事をする人間はごまんといるではないか。

あるいは個人ががんばったところで潰れる会社は潰れる。それは一平サラリーマンではどうしようもないことである。

結局、存続が自分の力量で決められないものに自分の人生を全て乗っけている、しかもその船に乗り続けるためのチケットは「残業を引き受ける」というだけでは手に入らない。これはあまり割の良いことではないと思う。

もちろん、残業を引き受けるというのは単に「断りにくい」という事だけなのかも知れない。職場の空気が気まずくなって自分の立ち位置が微妙なポジションに追いやられるのがイヤなのかも知れない。

しかしながら、仕事もプライベートのあなたの人生の一部であることにはかわなりない。どちらの方が大切というのではなく、どちらも大切なものなのだ。

心の奥底の方から仕事がしたくてしたくてたまらないから残業をするというのは別に問題ない。それは一つの選択肢だろう。しかしリストラが怖いから残業を引き受けるというのはあまり心躍るものではないし、また現実的効果も望めない。

基本的に
・他の人間にはできない仕事スキルを持つ
というのが会社で生き残るための唯一の秘訣であろう。それは仮にその企業が倒れたとしても他の企業で必要とされる人材であることでリスクヘッジができている。

しかし、その仕事スキルがどんなものなのか、どのようにすれば身につくのか、というのは当然仕事をしていく中でしか見えてこない。

私が残業を嫌々するなというのは、別にまじめに仕事をするな、というわけではなく、効果的に自分に返ってくる、あるいは自分がやりたくてしかない仕事を積極的にすべきだ、という意味合いにおいてである。そういう仕事が残業の中にあるならば身を乗り出してその仕事に挙手すべきであろう。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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