FX規制はあんまり良くなさそう

FXの倍率規制強化へ 業者反発「顧客離れる」(朝日新聞)

個人投資家に人気の外国為替証拠金取引(FX)について、金融庁が大幅な規制強化に乗り出す。8月までに内閣府令を改正。来年以降、短期間に大きな損得が出るような取引を制限する方針だ。業者側は顧客離れを恐れ、「投資家の自己判断に任せるべきだ」と強く反発している。

当然こういった規制強化は業界は反発するというのが基本的な対応でしょう。それがまっとうな反発なのかそれともただの反発なのかというのはよく見ておく必要がありそうです。

FXは、業者に預けた証拠金(元手)の数~数百倍もの額を外貨に投資できる仕組み。倍率(レバレッジ)が高いと、為替相場が予想と逆方向に少し動いただけで、大きな損をする可能性がある。

FXが有名になって久しいので改めてこういった説明は必要ないかもしれません。証拠金をつんで、それを元手に倍率(レバレッジ)に応じた金額の取引ができる外貨証拠金取引というのがFXです。

もみ合い状態でない限り、相場がどちらに動いていてももうけのチャンスがあるというのが投資家にとって魅力の一つ。元手となる金額が少なくて済むので普通のサラリーマン、主婦、学生でも気軽に始めることができます。

もちろん、儲けることもあるということは損することもある、というのは当然のこと。

 高倍率の取引には「ギャンブルのようなもの」との批判が以前からあった。日本弁護士連合会は「投機性が高くなるのに業者が高倍率を競っている」と規制を要求。証券取引等監視委員会も4月、投資家保護のため倍率規制が必要と金融庁に指摘していた。

もともとこういったレバレッジの効いた取引というのはリスクヘッジのためにあったのですが、少額の元手で大きく儲けるチャンスというのは庶民にとっても魅力的なもの。確かにギャンブル性は普通の株式投資に比べて高いかも知れません。でも「ギャンブルで何が悪い?」という反応もできそうです。

 このため、金融庁も損切りのルールの厳格化に加え、倍率規制の方針を決定。与謝野財務・金融相は規制強化について「賭博的にならないよう、投資家のためにやる」と述べている。

高倍率で投資家が損をすることになったとしてもそれは判断を誤った投資家が悪いということ。もちろん一定のルールというものは必要ですが、高倍率を規制することは市場にとっても投資家にとってもあまり良いことのようには思えません。

きちんと損切りについて理解したり、その取引がどのような原理で動いており、どうなれば自分の投資した金額が増えるのか、あるいは減るのかということを認識しておくというのが基本的なルールではないでしょうか。
少額で取引を始められることから、まったくシステムについて勉強しないまま取引を始めてしまう投資家を減らすことが全体的な意味において投資家保護になるのではないかと私は思います。
FXを規制したところで別のサービスが取って代わるか、あるいは詐欺的なものが流行するということも考えられます。それはそれで危ういのではないでしょうか。

例えば証券会社が集まって「FXの取引入門」という小冊子を作ってもよいかもしれません。取引のルールや、自分自身でリスクを負うということについてなど知っておくべき事はたくさんあります。すくなくともチャートの見方よりもまずそういった心構え的ことの方が最終的には役立つかもしれません。

ウェブ上では探せば基本的な事を教えてくれるサイトは山の様にありますが、それすら探そうとしない人もいるわけで、やはりまず学校教育のように「教科書」を配ってみると効果的かも知れません。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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