発想の道具としてのEvernote その4

前回:発想の道具としてのEvernote その3

固定する道具としてのEvernote

固定する道具としてのEvernoteはどうでしょうか。最終的にアウトプットを固めるための道具としてのEvernoteの優位性はどのように評価できるでしょうか。

これはそこそこ高い、と評価ができるでしょう。

まず、固定する道具としては、動かないように固定させる力学、本当にそれで固めていいのかを確認&微調整する機能、固定したものを出力する機能が求められます。

そして、

  • 大学ノート
  • バインダーノート(ルーズリーフ)
  • 情報カード
  • デジタルノート
  • アウトライナー

上記の道具のうち、アナログツールは固定する道具としては使いにくいものがあります。デジタルツールのような編集性がない(≒一度書いたものを動かすのが大変な)ので、固定させる力は強いように感じられますが(実際それはたしかにあるのですが)、全体を統一的に記述して、かつそこに微調整を加えるという作業には適していません。それを考えれば、デジタルツールの方に適正があります。

プラスとマイナス

さて、Evernoteは、リッチテキストエディタであり、クラウドツールです。

リッチテキストエディタなので表現力は多様です。ただし、文章に(HTML的な意味での)構造化を施すのは少々難儀します。

また、Evernote全体、あるいはノートの中で検索ができますが、置換はできません。文章を固めていく上で、この二つはよく使うのですが、あと一歩という印象です。

さらにEvernoteは完成した成果物をそのまま共有、あるいはWebに向けて公開できます。その分、他の形式での出力は飛び抜けて優れているわけではありません。基本的にはリッチテキストの形となります。

いくつかのプラスがあり、いくつかのマイナスがあります。それらを相殺してそこそこ高い、という評価となります。

まとめ

ようは、最終原稿をEvernoteで書けるのか、ということです。「書けなくはない」が適切な表現でしょう。

Evernoteは、普通のリッチテキストエディタとして使うことができるので、別段問題なく文章を紡いでいくことができます。しかし、「中見出しだけを確認する」ような作業ができないので、無茶苦茶便利というものでもありません。

さらに完成した原稿をさまざまなバリエーションに出力することもできないので、用途は限定的です。その点は、UlyssesやScrivenerの方が優れているので、餅は餅屋と考えてツールの役割分担を行うのが賢明でしょう。

これで、一通り発想の道具としてのEvernoteについて見ることができました。最後に総合的な視点で評価してみましょう。

次回:発想の道具としてのEvernote その5

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