タスク管理と情報整理

ご存じだろうか。GTDの原典とも言えるデビッド・アレンのあの本のタイトル(邦題)が、『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』であることを。

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
デビッド・アレン
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これは見事な訳だろう。なにせGTDで行っているワークフローは、基本的には「整理」なのだから。気になることを書き留め、それを判断して、適切なリストへの流し込む一連の流れは、心情・感情・心象の整理であり、それはつまり情報整理の側面を持つ。43個のファイルを使う備忘録ファイルも、れっきとした情報整理術の手法である。

つまり、GTDにおけるタスク管理は、タスク整理とも言える。あるいは、整理を通して行われる管理手法、と言えるかもしれない。世の中には、「目に付いたものから片っ端に片付けていく」というタスク管理手法もあるだろうし、それは整理を通して行われないタスク管理とも言えるだろう。

タスク管理と、情報整理には領域的重なりがあるわけだ。

管理と整理

もう少し考えよう。

タスクとは、行動である。そして、それは行動に関する情報でもある。言い換えよう。タスクとは、行動に関する概念であり、概念は情報である。つまり、タスクは行動でもあり情報でもある。

つまり、タスク管理とは、一つには行動を管理する側面があり、もう一つには情報を管理する側面がある。行動に重心を置けば、おそらくそれはタスクシュート的なものになるだろうし、情報に重心を置けばGTD的なものになる。

どちらにせよ、タスク管理には情報管理に関する側面があり、情報管理(情報整理)術のノウハウが、タスク管理においても活躍する機会は十分にありうる。転用可能性、変換可能性がそこには潜んでいる。

純粋情報

もちろん、それとは別に、何かしらの作業を進めていく上で、資料が必要となることは多い。会議のレジュメ、過去の売上げデータ、思いついたアイデア……。それらの資料(参考資料)は、情報である。つまり、ここにも情報整理が顔を覗かせる。

しかし、こちらは純粋な情報整理である。行動を伴う情報の整理ではない。その点の違いには注目しておく必要があるだろう。概念は無限に発展していける。行動は24時間以内にしか収められない。その違いは大きい(実際は、概念も人間の認知という制約を持っているが、それはともかく)。

さいごに

以上が、『タスク管理の整理術』において、情報整理のワークフロー(メソッド)が紹介されている理由である。

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この辺の込み入った話(GTDの弱点とか)は、本シリーズの次作で展開していく予定なので、そちらもご期待していただければと思う。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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