反応的思考の4つのタイプ

以前こんな記事を書いた。

ゼネプロの事例から考える(下) – R-style

2012年のことだ。そして、あいかわらず注目を集めるのはクリエイターかスターである。別にそれはそれで良いのだが、サポーターがスターをロールモデルにしてもしんどいだけだし、アキュムレーターがクリエイターのノウハウを学んでもうまくはいかないだろう。

この辺のミスマッチは、生きづらさと見事に呼応している。つまり、「注目の集めやすさの偏り」と、「プロファイルの分布」の齟齬が生きづらさを生じさせている、ということだ。

別の例から考えよう。クリエイションとは、「0から1を生み出す」ことだとしよう(実際にはそんなことはありえないが、一つのメタファーとして話を続ける)。すると、当然「1を100にする」という創造の形が対比的に浮かび上がってくる。

この二つは、アプローチがまったく違う。前者は、根源的・批判的思考が必要であり、水平思考のような飛躍力も求められる。後者は、分析的・展開的思考が必要であり、水平思考のような飛躍力はむしろ邪魔である。この点において、いいとこ取りはできない。分業は可能だが、同時進行は不可能なのだ。

では、この二つだけだろうか。もちろん、他にも考えられる。たとえば、「100を1にする」がある。要らないものを捨て去り、本質だけを掴まえる力だ。他にもある。「1を別の1に変える」がそれだ。ある種のトレーディングだと言ってよいだろう。

ざっくり考えただけでも、この4つのパターンがあり、おそらく人によってよく使う思考の傾向は違うだろう。

  • 0から1を生み出す
  • 1を100にする
  • 100を1にする
  • 1を別の1に変える

で、たとえば上記の4つを見て、「自分はどれが得意だろうか」と考える人もいるだろうし、「それぞれの具体例は何になるだろうか」とイメージを膨らませる人もいるだろうし、「他に選択肢は増やせないだろうか」と検討する人もいるだろうし、「何か仲間はずれが混じってはいないだろうか」と疑問を持つ人もいるだろう。

自己分析とかそういう話は横に置いておいて、率直に、素朴に、反応的に、瞬間的に、まずどのような思考が自分の頭に浮かんできたのか、ということを知ることが、自分の力を使っていく上で、案外大切なのではないかと思う。自分の傾向を知るとは、つまりはそういうことであり、「自分がこうであろう」と想定していることに基づいて自分を規定することとは違うのではないだろうか。そんな気がしている。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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