なぜなに”知的生産” 〜よくわかるKJ法6〜

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どっか~ん!

なぜなに”知的生産”~!

「お〜いみんな〜、集まれ〜。なぜなに”知的生産”の時間だよ〜!」
「わ〜い! ねえねえ、お姉さん、今日はどんなお話をしてくれるの?」
「今日はね、グループ編成のその後についてだよ!」
「やった〜〜!」
「じゃあ、さっそく始めましょう」

(シーン切り替え)

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グループ編成後の2アクション

紙片をグルーピングし終えたら、次に取り得るアクションは二つあります。一つは「図解化」、もう一つは「文章化」です。KJ法では前者をA型、後者をB型と呼んでいます。つまり「KJ法A型」が図解化で、「KJ法B型」が文章化です。

さらに、二つのアクションは連結可能です。つまり、図解化した後でそれを文章化する、あるいは文章化した後で図解化する、という流れです。ただし、文章化→図解化の流れはあまりうまくいかないようで、基本的には図解化→文章化という「KJ法AB型」が推奨されています。

KJ法A型

「KJ法A型」については、見てもらうのが一番わかりやすいでしょう。以下は「KJ法A型」のキーワードでGoogleの画像検索を行った結果です。


※詳細が気になる方は自分でググッテみてください。

一枚の紙に要素が配置され、それぞれの関係性が明示されています。

やり方としては、まずグルーピングし終えた紙片の束を一つ取り上げ、それを拡げて、どのように配置すれば収まりがいいのかを考えます。たとえば、5枚の紙片があるとして、それらに因果的順番(風が吹けば→桶屋が儲かる)がありそうならば、その順場に上から下へと配置してもいいでしょう。すべての紙片が同列に感じられるならば横一列に並べることもできます。循環構造を見出せそうなら、円状に配置してもよいでしょう。

少し難しく言えば、概念の意味的関係性を、空間的関係性へと置き換えるわけです。『発想法』の中では、これは簡潔に「空間配置」と呼ばれています。

一通り空間配置に納得いく形が見出せたら、あとは清書用の白紙を取り出し、その空間配置が表すものを図解していくだけです。すでに表すべきものはそこにあるのですから、図解作業自体はそう難しくありません。一応ポイントとしては、

  • ひとつひとつの概念(見出し)は円で囲む
  • 概念の関係性は線や矢印などを使い明示する

あたりがあるでしょう。この辺は実例を見ればすぐに理解できるかと思います。

さらなる探求

これでKJ法A型は終わりで、次はB型へと進むわけですが、そこに入る前に、少しだけ込み入ったことを書いておきましょう。

KJ法A型におけるポイントは三つあります。一つ目は空間配置のパターン、二つ目は見出しの表記法、三つ目は関係性の明示法です。この三つについては、少なくとも『発想法』の中では少し触れられているだけで、たいした掘り下げは行われていません。『続・発想法』の中では、関係性の明示方法がいくつか列挙されているので、それは参考になりますが、もう少し全体的なまとめが欲しいところです。

なぜなら、この図解化の手法はKJ法の中のみならず、広く概念を扱うときに有用だからです。言い換えれば、KJ法から独立して扱うことも可能です。そのため、KJ法の基本を押さえつつも、もう少し一般的な図解化の方法へと敷衍できる視点も持っておきたいところです。それについてはKJ法とは少し外れてしまうので、また別のところで考えてみるとしましょう。

次回は、KJ法のB型に入ります。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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