ワンアウトラインの思想と項目の移動

以前、Moo.doは同一のアウトラインを横に並べていける、と紹介しました。

Moo.doはアウトラインを横に並べられます – R-style

この機能は、ワンアウトラインの思想に見事にマッチします。

ワンアウトラインの思想

ワンアウトラインの思想では、(ほとんど)すべての要素を一つのアウトラインに集めていきます。

そのメリットは複数あり、たとえば情報の散逸が防げたり、非カテゴリなものを格納できたり、項目同士の意外な反応が期待できたり、などです。

さらにそこから、二つの特徴が導かれます。

  • 基本的に項目数は多くなる(アウトラインが縦に伸びる)
  • 項目の移動がたびたび発生する

前者は説明不要でしょう。(ほとんど)すべての要素を一カ所に集めれば、その人がよほど狭い領域でしか活動していなかったり、あるいは精神が停滞していたりしない限りは、時間と共に項目数は増えていきます。縦に長くなっていくのです。

また、項目の移動も増えます。単に、inbox的なところから別の場所に移動させるだけではありません。とりあえず入れておいた項目が徐々に発酵して、新しいグループを興したり、ある企画案に属していた項目がまるまる別の企画案に入り込む、といったことが起こりえます。もちろん、「いつかやりたいこと」リストに入っていたものを、「次にやること」リストに移動させることもあるでしょう。

ともかく、項目は強く固定されるのではなく、流動的な性質を保ち続けます(だからアウトライナーを使うわけですが)。

導かれる事態

二つの特徴をまとめるとどうなるでしょうか。

「縦に長く伸びたアウトラインの中で、項目の移動が発生する」

こういう事態が生じます。だからこそ、同一のアウトラインを横に並べて、スムーズに項目を移動させられる機能が重要なのです。項目同士の、意外な連鎖反応を発生させるためには、項目が「今の場所とは違う場所」に移動できなければなりません(それがアイデア、ということです)。そうした移動がスムーズにできればできるほど、そのツールはアイデア(というか頭の中に浮かんでくるもの)を扱うのに長けることになります。

ちなみに、Dynalistというアウトライナーは、厳密に言えばワンアウトライン方式ではありませんが、(むしろワンアウトライン方式ではないからこそ)、「Move to」という機能で、項目を別の場所に移動できるようになっています。

Moo.doのように「移動先にどんな項目が並んでいるのかを確認しながら」というスタイルではないものの、縦長のアウトラインでの項目移動の役には立つでしょう。

さいごに

WorkFlowyは使いやすいアウトライナーではありますが、項目が増えるだけでなく、その項目間で頻繁に下位項目の移動が増えると途端に面倒さが増します。基本的なツールの機能として、それを補助するものは今の所ありません。

複数の項目を暫定的にまとめるテンポラリースペース、移動先の項目を別領域で表示させるムーブターゲット、項目をドラッグを介さずに移動させられるムーブトゥー。そのような機能があれば、WorkFlowyの中のアイデアはさらに動きが活発になるかもしれません。

もちろん、そのような進化がWorkFlowyにとって良いことなのかどうかは、私にはわかりませんが。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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