AppleScriptでEvernoteを操作する 第九回

前回紹介した機能を使えば、メモアプリで作成するノートに常に「アイデア」というタグをつけたり、あるいはそのノートを「アイデアノート」ノートブックに常に入れておく、ということが可能となります。

それはそれで便利なのですが、常に同じ処理ではなく、選択肢(オプション)があった方が便利かもしれません。今回はその選択肢の作り方をみていきましょう。

4つのタグからの選択

目指すべき形は、次のようなものです。

まずアプリを立ち上げる。メモ入力画面が出てくるので、メモを入力する。OKボタンを押すと、次に選択肢が出てくる。そのうちどれかを選ぶと、選択肢に合わせたタグをつけてノートが作成される。

以上のような可変式メモアプリは、以下のようなコードで実装できます。

set taglist to {"着想", "タスク", "資料", "記録"}

set myAnswer to display dialog "メモの内容を入力してね!" default answer "" & return & return & return & return
set memoTxt to text returned of myAnswer
set memoTitle to paragraph 1 of memoTxt

set applyTag to (choose from list taglist)

tell application "Evernote"
	create note title memoTitle tags applyTag with text memoTxt
end tell

コードを実行すると、お馴染みのダイアログが立ち上がり、

メモの内容を入力すると、次にリストが表示されます。ここでは、「タスク」を選択してみました。

OKボタンをプッシュすると、Evernoteにノートが作成され、先ほど選んだ「タスク」がタグとして設定されています。

上記のコードは、基本的にここまでの知見で組み立てられていますが、二つ新しい要素があります。一つは、 若干復習になりますが、set taglist to {“着想”, “タスク”, “資料”, “記録”} の部分。{ }で要素を囲んだものは「リスト」と呼ばれるのでした。全体を{ }で囲み、要素を,で区切っていけばリストが作成できます。それをtaglistという変数に放り込んでいるのが、この行の役割です。以降の行では、taglistを扱うことで、このリストが操作できるわけです。

もう一つの新しい要素は、set applyTag to (choose from list taglist) の部分。ストレートに英語を読めば、taglistから選んで、その結果をapplyTagに放り込め、となりますが、おおよそその通りです。choose from list ~ は、~(リスト名)を表示させてそこからユーザーに選ばせろ、というコマンドで、簡易の選択において非常に便利に使えます。

あとは、その選択結果を保存しておき、それをそのままタグ名として利用してノートを作れば一件落着です。

next step

ただしこの場合、ノートには必ず何かしらのタグがつけられてしまいます。そういう用途なら別に構いませんが、タグをつけない、という選択肢も用意しておきたいところです。

ではたとえば、リストの中身を、 {“着想”, “タスク”, “資料”, “タグなし”}とすればどうなるでしょうか。もちろんコードがそのままなら、「タグなし」というタグがノートにつくことになります。シュールですね。

うまくやるためには、状況に合わせたコードの分岐が必要でプログラミングでは「条件分岐」などと呼んだりします。その実装については、次回に譲りましょう。

▼こんな一冊も:

ズボラな僕がEvernoteで情報の片付け達人になった理由
倉下 忠憲
シーアンドアール研究所 (2016-02-26)
売り上げランキング: 66,390
Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術
技術評論社 (2017-05-29)
売り上げランキング: 130,607
Evernote豆技50選 (Espresso Books)
倉下忠憲 (2015-03-29)
売り上げランキング: 1,926
Related Posts with Thumbnails
Send to Kindle
Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です