タスク管理ツールに感じるズレ

今、お手製のツールをいろいろいじっているのだが、そこで発見したことがいくつかある。既存のタスク管理ツールへの不満だ。不満、というと少し強すぎるかもしれない。自分の感覚とのズレ、くらいが適切だろう。

今回はそれについて書いてみる。

上下が持つ視覚的意味情報

一つ目のズレは、リストが持つ序列化だ。複数のプロジェクトを持つと、それらはリスト状に整列される。

見慣れた風景だ。

しかし、この配置は避けがたく上と下に意味を発生させてしまう。簡単に言えば上部がprimaryになってしまうのだ。

頭の中がそうなっているのならば別に構わない。一番大切なプロジェクトがあり、二番目に大切なプロジェクトがあり……となっているならば、リストの配置は適切だろう。しかし、複数のプロジェクトがあり、そのどれもが特別な序列を持たず、単にそのときどきで気になっている対象が変わる、というような認知の場合、リスト状の配置ではどうしても違和感が生じてしまう。さらに、「一番上に置くべきは何か?」といった悩みを抱え込んでしまうことすらある。それがズレの源だ。

全体俯瞰の希求

二つ目のズレは、全体俯瞰性の欠如である。プロジェクトを設定し、その下にタスクを配置することはできる。しかし、自分が抱えている全プロジェクト及び全タスクを俯瞰するような機能はほとんど見かけない。もちろん「すべてのタスクを表示」させることはできるだろうが、そのためにデザインされたUIがあるわけではなく、単に無駄に長いリストが表示されるだけだ。これを「俯瞰」とは誰も呼ばないであろう。

タスク周りの細かい操作をしたいわけではない。単に状況を俯瞰したいだけなのだ。個別にプロジェクトを覗いていくのではなく、高い山の上から裾野を一望するように、広い視野で全体を眺めたいだけなのだ。そのためには、どうしても専用のUIが必要だろう。

たまたまの発見

というようなことをあらかじめ考えていたわけではない。タスク管理ツールはこのようなものだという先入観があったので、ズレがあったことにすら気がついていなかったというのが本当のところだ。世の中にはそういう現象がたくさんある。

今私が作っているツールは、プロジェクトの中にはリスト状の序列は存在するが、プロジェクトごとの序列は存在しない。まさに、私の頭の中がそうなっているように並んでいる。さらに、全体を一気に俯瞰するためのビュースタイルも持っている。

本来別の用途で作り始めたが、案外これこそが自分が求めていたタスク管理(むしろプロジェクト管理)ツールなのかもしれないな、と思いつつある。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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