Ulysses→7wrinerへのベット

結局、Ulyssesとはサヨナラしてしまった。たぶん一時の別れに過ぎないのだろうけども、そこは割り切って、全データを移行した上で、アプリも消した。Ulysses.hide();

サブスクリプション制への移行が、契機だったことは間違いない。そこからさまざまな移転先アプリを探し回った。結果わかったのは「Ulyssesがすごく良くできたアプリだ」という今さらながらの事実である。そう、その時点ではむしろUlyssesの継続を決めていたのだ。なんだかんだで使い勝手の良いアプリなのである。

状況が変わったのは、7wrinerの雛形が生まれつつあった頃合いだ。自分で作っていたメモアプリを触りながら、「あっ、これ、Ulyssesの代替になるじゃね?」という発見をしてしまった。アウトライナーのように行単位ではなく、文章単位で管理できる。さらに順番入れ換えも可能である。数が限られているとは言え、プロジェクト(グループ)を作ることもできる。簡易のマークダウンプレビュー(見出しだけパース)すらできる。だったら、もう、これでいいじゃん。そんな感覚が湧き上がってきたのだ。

もともとUlyssesは文章出力ツールとしてではなく、「途中経過の文章管理ツール」として使っていた。本格的な出力はScrivenerの役割であり、Ulyssesは軽快に文章を書くためのツール、あるいはそれらの文章を並び替えるツールであった。だからこそ、他のツールで代替できる余地があったのだが、意外に「文章の並び替え」ができるツールが少なく、やっぱりUlyssesだなと帰ってきたのだ。

しかし、今ここに、軽快なテキスト編集と順番入れ換え機能を持ったツールが誕生しつつある(まだ完成はしていない)。だったら、そこにベットしてみてもいいのではないか。

もちろん断っておくが、私が今作っているツールがUlyssesよりも上だ、と言いたいわけではない。上位互換などではありえないし、下位互換ですら怪しい。そもそも別のツールなのだ。ただ、私が欲している機能だけに関して言えば代替できる、という話である。トータルで見ればUlyssesは極めて優れたツールだし、それを欲する人にとっては課金する価値のあるツールである。その点は押さえておきたい。

が、それはそれとして、7winerはなかなか良い感じなのだ。なにせ自分で作っているから、自分の望むように機能やUIを設計できる。もちろん私はプログラマーではないので、一つの機能を実装するために、検索してページを読み漁り、ひたすらの試行錯誤を積み重ねる必要はあったりする。少なくとも、ブラウザのプラグインみたいにボタンひとつで、というわけにはいかない。とは言え、自分の手に馴染むツールというのは、それを作るコストをかけるだけの価値がある。それはもう、間違いないところだろう。

7wrinerは、一行だけの見出しと、まとまった分量の文章を等しく扱える。

必要ならばフルスクリーンモードっぽい挙動もできる。

文章を書くだけならば、これで十分だ。細かい出力設定が必要ならばScrivenerを使えばいいし、長期に渡って保存したいならEvernoteに渡せばいい。うまく役割分担が成り立つ。

もちろん、これは推測というか机上の空論にすぎないので、しばらく使ってみたらやっぱりUlyssesでした、みたいなことになるかもしれない。特に今7wrinerはクラウド管理ではないので、iPhoneなどからデータにアクセスできない問題がある。長期的に使っていくと、そこがネックになることは十分にありえる。

が、ベットはベットである。掛けてみないと結果はわからない。しばらくはこのプロトタイプの7wrinerに文章の断片を入れながら、それがどう育っていくかを見守っていきたい。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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