6-エッセイ

しこうさくご

あることを行う。成功する。同じことをする。成功する。また同じことをする。成功する。またまた同じことをする。成功する。

得られる経験は、一つだ。情報とは差異であり、差異を持たない体験は情報たりえない。

あることを行う。失敗する。同じことをする。失敗する。また同じことをする。失敗する。またまた同じことをする。失敗する。

得られる情報はやっぱり一つだ。

あることを行う。失敗する。別のやり方でやってみる。失敗する。さらに別のやり方でやってみる。失敗する。さらにさらに別のやり方でやってみる。また失敗する。あるいはたまに成功する。

得られる情報は、多彩だ。一回一回の経験から、脳は情報を知覚する。

挑戦する、というのは、別のやり方で取り組む、ということだ。

成功が確約されていることをそのままなぞることでも、失敗が確定していることを愚直に続けることでもない。

ただし、本当に同じ失敗も、本当に同じ成功も、実際そうあるものではない。

情報は偏在している。

試行とは、高みに至る道である。

ただし、その道は誰かが自分の足で歩かなければならない。

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