〈指針〉の扱い方

たとえば、「来週から一週間ほど、7wriner関連のことをR-styleに書き続けようかな」と思いついたとしよう。

さて、この「気になること」をあなたならどう扱うだろうか。

指針→プロジェクト

「来週から一週間ほど、7wriner関連のことをR-styleに書き続けようかな」は、タスクではない。タスク前駆体である。近い言葉を探せば〈指針〉となるだろう。よって、これをそのままタスクリストに書き込むと、少々(あるいはかなり)違和感が生じる。では、どうするか。

一つは、プロジェクト化してしまう、という方法がある。つまり「■7wriner強化週間」みたいなプロジェクトを作り、そこに一週間分の記事の更新をタスクとして設定する。□月曜更新、□火曜更新、□水曜更新、……。

これはこれで機能するのだが、少々大仰であることは否めない。また、最初に思いついたときの感覚は、そこまでキリっとしたものではなく、もっとフワっとしたものだった。「やるべき」と「やったほうがいい」の中間ぐらいだったはずだ。

プロジェクトへの変換は、コミットの強度を著しく上げてしまう。本来コミットがそれほど強くないものをプロジェクト化してしまうと、他のプロジェクトへの参照モードにも変化が生じる。リストの基本は「混ぜるな!危険」なのである。

では、どうするか。

タスクの実体化

もしあなたが、デイリータスクリストを使っているか、あるいは43式フォルダー(Tickler File)のようなものを用いているならば、あらかじめタスク化してしまう手もあるだろう。

つまり、先回りして月曜日のデイリータスクに□7wrinerの記事更新と書き込み、火曜日にも、水曜日にも、……と7日分書き込んでしまう。こうしておけば、自分がその日に記事を書こうとしていたことは思い出せる。43式フォルダーであれば、月曜日にだけメモ書きを入れて置き、あとはそれを見るたびに次の曜日に送ればいい。

同種のことはカレンダーでもできる。毎日の欄に「7wrinerの記事更新」と書き込めばいいのだ。

しかし、これもまた、タスク化されていることが重荷となってしまう。絶対にその記事を更新すべきだと思っているならば問題ない。でも、他にも記事書くかもな〜、みたいなことを考えている場合には、タスクとなるのは重い。

とは言え、これはタスク以外の形で書き込めば解決する。

デイリータスクリストであればタスク欄以外の場所に「7wrinerの記事を更新する?」とだけ書いておけばいい。実際に書くかどうかは、その日の自分が判断すればいいことだ。43式フォルダーでもタスクではなく備忘録として保存する。

カレンダーであれば、以下のように記入(あるいは入力)すればいい。

毎日の欄に「7wrinerの記事更新」と書かれているのと、上記のように書かれているのでは、見たときの心理的「重さ」が違うはずだ。その際が、微妙に効いてくる。

定常リマインダー

ほかにはどうだろう。

Dr.Hack (Lifehack Lightnovel)

たとえば、デスクトップパソコンを使っているならば、付箋にでも書いて、ペタリと貼っておく、という手があるだろう。少々不格好だが、強力な手法であることは疑いない。特に、記事の更新作業をパソコンでやるならば、そのリマインダーは非常に強く機能する。リマインダーは「自分の通り道」に置いておくべし、というのはハカセの教えでもある。

では、デジタルでは、どうか。案外これが難しい。

デジタルの付箋ツールを使っているなら、紙の付箋と同種のことができるが、もし使っていないなら、そのためだけにわざわざツールを起動するのは手間だろう。パソコンの壁紙に書き込む手もあるが、やっぱりこれも一手間二手間かかってしまう。付箋に書いて貼り付けるような身軽な動作とは言い難い。そういう行為は、なかなか選択されないものなのである。

やはり、日常的に使っているツールでどうにかすべきだろう。ポイントは、「自分の通り道」に置いておくことだ。

たとえばメーラー。毎日確認するのなら、自分宛にメールを送る。そしてそれを一週間保持しておく。同様に、自分が使っている情報整理ツールのinboxに置いておく手もある。Evernoteならinbox、WorkFlowyならば最上部だろうか。そうすれば、一日のうちのどこかのタイミングで、自分が目にし、そこでタスク化する決断を下すなら、所定のタスクリストに書き加えられることだろう。実行はそこから生まれる。

さいごに

今回の話のポイントは二つあるように思う。

一つは、リマインダーは自分の通り道に置いておくべし、ということ。もう一つは、「気になること」のコンテキストを壊さないように注意する、ということ。前者はよく言われるが、後者はどうだろうか。

「効率的」に考えれば、〈指針〉はプロジェクトに変換したり、先回りしてタスク化しておけばいいように思う。しかし、実際それほど強くコミットしてないものを、あたかもコミットしたかのように扱うのはあまりよろしくない。

経験上、ある時点で特に強くやるべきだとは思っていないタスクがデイリータスクリストに先回りして書き込まれていると、そのリストから異臭が漂ってしまう。嫌悪感と言ってもいいだろう。これがあまりよろしくない。ツールとの心理的距離感が広がってしまうからだ。それは管理手法そのものの崩壊へとつながりかねない危険なイベントである。

皆様は、「〜〜する」ではなく、「〜〜しようかな」という気持ちをそのまま保存し、リマインドするための手法をお持ちだろうか。そういうはざまのものの扱いもまた、人生全般においては大切になってくる気がする。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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