情報管理ツール考察:既存のツールについて その2

前回:情報管理ツール考察:既存のツールについて その1

以下のツールについて検討している。前回は、Ulyssesまで来た。

  • Evernote
  • WorkFlowy
  • Ulysses
  • Scrivener
  • Scrapbox

今回はその続きとなる。

Scrivener

Scrivenerは、ファイル式の情報管理ツールである。すべてをこのツールに集める使い方ではなく、個別のプロジェクトに応じてファイルを作成していく流れとなる。

上記の性質もあって、他の情報管理よりも「テンプレート」の整備がしっかりしている。プロジェクトの内容に合わせてある程度下地が整ったファイルを作ることができる。またそのテンプレートを改造したり、自作したりもできる。

Scrivenerにおける情報単位は、「ファイル」である。これはほとんどUlyssesのシートと同じではあるが、Ulyssesがほぼプレーンテキストなのに対して、Scrivenerではリッチテキストとなっている。個別のフォントサイズやスタイルの変更、画像の配置などが自由に可能だ。

ファイルは、「フォルダ」によって束ねられる。そのフォルダはまた、別のフォルダを内包可能だ。これは再帰的に繰り返せる。少々ややこしいのだが、ファイルもまた下にファイル(ないしフォルダ)を持つことができる。つまり、ファイルとフォルダは、かなり便宜的な区分けではある。ただし、機能的な違いも少しはあるし、それとは別に二つの異なる上位要素がある点にはメリットがある(※)。
※主にcompileするときに活躍する。

Scrivenerにおける情報閲覧の単位は、ファイルあるいはフォルダである。ファイルを単体で表示させることも可能だし、複数枚を選択すれば、それらが統合されて表示される。また、フォルダを選択すれば、そこに含まれるすべてのファイルが統合表示される。ただし、もともと(パソコンの)ファイルとしてプロジェクトごとに切り分けられているので、「手持ちのすべての情報を閲覧する」ことは根本的にできない。

Scrivenerでは、ファイルの位置、フォルダの位置ともに任意の順番に入れ換え可能である。ただし、ファイル内のテキストに関しては、EvernoteやUlyssesと同様に入れ替えはできない。

Scrapbox

Scrapboxは、wiki的な情報管理ツールである。Wikipedia的に(つまり包括的に)使うこともできるし、ゲーム攻略wiki的に(つまり用途限定的に)使うこともできるが、おそらくは後者の方が使いやすいであろう。

Scrapboxの情報単位は、ページである。ページはhtmlファイル一枚分に相当する(というかそのものである)。閲覧単位もまたページであり、(普通に使う限りは)1タイムには1ノートだけが表示される。

ページは、「プロジェクト」に属する。それだけだ。プロジェクトの中には構造もないし、プロジェクトも(ツール上では)構造に配置されない。

もし、すべてをここに集める使い方をすれば、すべての情報がフラットに並ぶことになるだろうし、また個別案件ごとにプロジェクトを作成するならScrivenerと似た運用になるだろう。ここは運用方式によって変わってくるので統一的に記述することは難しい。

Scrapboxは、構造も持たないし、またページの配置位置も持たない。Evernoteと同じように順番の(任意の)入れ替えは不可能で、ただソートの方式が選択できるだけだ。

さらにScrapboxはページ同士のマージおよびスプリットもできない(もちろん自分でそれらの編集作業を行えば実現はできることは言うまでもない)。ページは極めて独立的、自律的に扱われている。その分を、強力なリンク機能で補っているのだが、ここでは立ち入らないことにする。

Scrapboxのページは、Evernoteのノート、Ulyssesのシート、Scrivenerのファイルと極めてよく似ているのだが、その内容はショートカットキーを用いることで、入れ換え可能である。ドラッグ&ドロップのような操作性はないものの、いちいちコピペするよりははるかに手間が少ない。

ショートカットキー – Scrapbox ヘルプ – Scrapbox

next step

まずは、既存の情報管理ツールの大まかな特徴をさらってみた。こうしてみると、共通している部分もあるが、異なっている部分も多い。その異なり方の色合いが、それぞれのツールの特徴を生み出しているのだろう。

さて、次にそれぞれのツールの主要な運用方法について考えてみることにしょう。

(つづく)

▼こんな一冊も:

コメントを残す