情報管理ツール考察:情報のカテゴライズ

前回:情報管理ツール考察:既存のツールについて その2 – R-style

引き続き、以下のツールについて考える。

  • Evernote
  • WorkFlowy
  • Ulysses
  • Scrivener
  • Scrapbox

これらのツールが、主にどのような情報管理に適性があるのかを探求してみたいが、まずその前に情報の性質について考えてみよう。

情報の性質

まず、情報には生死がある。「これから使われる情報」と、「すでに使われた情報」だ。

また、「情報を使う」にも二つの行為が含まれている。「参照する」と、「編集する」だ。

さらに、すでに使われた情報の中にも、「もう一度使われる可能性がある情報」と「もはや使われない情報」の二種類がある。

情報管理ツールは、これらすべてを、あるいはその一部を対象とする。

4つのカテゴリ

上記を踏まえ、かつ人間の活動(アクティビティ)の活性度も加えた上で、4つのカテゴリを作ってみる。

  • active
  • working
  • archive
  • trash

activeは、これから使用される情報すべてを含む。workingはその中でも、今実際に動いているものが含まれる。活性度が高い、参照頻度が高いものたちだ。

正確にツリー構造を作るならば、workingはactiveの下位に配置されるべきだが、体感に即してこれらを兄弟として扱うことにした。感覚的に子要素、という感じがしないのだ。おそらく意識の中でzoomが発生しているからであろう。

archiveは、将来的に使用されるかもしれない情報すべてを含む。trashは、もはや使用されることのない情報だ。

上記のラインに沿って、情報は上から下に流れていく。もちろん、行きつ戻りつすることもあるだろうし、一カ所に長く滞在することもあるだろうが、基本的には上から下の流れである。

サブ・カテゴリ

上記のラインは、さらに内側にカテゴリを含む。

  • active
    • idea
    • reference
  • working
    • idea
    • task
    • reference
  • archive
    • log
    • template
  • trash

この下位のカテゴリたちは、いわば「タグ」のようなものだ。情報の中にはそうしたタグがつくものもあるし、つかないものである。必ずこの下位カテゴリのどこかに位置するわけではない。

ideaは、動的な変化(≒編集)を求める情報であり、逆にreferenceは静的な扱いを好む情報だ。自分の着想の大半はideaであるし、外部情報のクリッピングはreferenceとなる。

taskは、実行の必要性を持つ行動に関する情報であり、ideaやreferenceをタスク前駆体として動的に生成されるものだ。生成されたtaskは、基本的に静的に扱われるのが望ましいが、自分の意志によっていつでも編集できるという性質を持つ。

logは、何かしらの活動・行動から事後的に発生する情報であり、activeもworkingも経由することなく生じることもある。

templateは、archiveの中でも高頻度に利用される情報で、再利用のために最適化されたものを差す。

next step

今回は、情報の性質に合わせたカテゴリを考案してみた。次回は、これをベースにそれぞれの情報管理ツールが何をどのように扱うのが適しているのかを考えてみる。

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Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

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