前半からの続き。前半はスケジュールやタスクなどのマネジメントについてで割合はWEBサービスが多かった。後半はノートやメモについて。先に言っておくと手書きが多い。
ノート
キャンパスノート
キャンパスノートは「英語の勉強」と「読書記録」に使っている。
「英語の勉強」については解説は必要ないが、読書記録については以下のメモのところで出てくる「読書メモ」とは異なったものである。
「読書メモ」は基本的にビジネス書あたりのレビューを起こす材料を目的としたもので、「読書記録」は読んだ本全て(小説などをふくむ)の記録である。
が、これも現状メディアマーカーというWEBサービスを使っているので徐々に必要なくなってきている。「読書記録」については再考の必要有り。
リングノート
リングノートはブログの下書きに。下書きというかアイデア出しといった方が近い。「理科系の作文技術」の木下是雄が呼ぶには「思いつくままのメモ」ということになる。
一行目に日付とトピック・センテンスを書き込みその下にズラズラと思いつくままに書き付ける。リングノートを使うのは簡単にページをちぎれることで、他の資料や思いつきのメモなどと一緒にクリアファイルに入れておくことが出来る、という点だ。
この点に関してはルーズリーフでもまったく問題ないのだが、個人的に「ノート」フェチなのでで、ノートにさわっているとアイデアが出てくる(様な気がする)のでノートを使っている。
が、重ねて言うがこれはルーズリーフでも問題なく機能する。あとは好みの問題であろうと個人的には思っている。
始めてからあまり期間が経っていないが今のところ機能していると思う。
メモ
基本的にタスクを思いついたメモはメモ帳に。それ以外のアイデアはルーズリーフに書く。
タスクメモはinbox用書類受けに放り込んで明日に廻す。アイデアメモについては下記
外出中のメモはiPhoneだが、買い物や欲しい本などは基本アプリの「メモ」に、アイデアに関してはEvernoteに入れる。
読書メモ
読書メモはEvernoteで管理。しかし書く前に手書きで下書き的なものを書くのはブログと同じ。Evernoteに入力した内容そのままをメディアマーカーのコメントに載せるときもあれば、新しく要約してコメントを書くこともある。
さらに突っ込んだことを書きたい場合はブログのレビューを起こす。また自分の中に刻んでおきたい言葉などは別にレバレッジメモを作り、プリントアウトを行う。また別途「」というウェブサービスを使い画像化した上でiPhoneに取り込む。(過去紹介した記事)
アイデアメモ
どのようなアイデアでもとりあえずアイデアと呼べるものはルーズリーフにいったん書いている。これは樋口健夫氏が開発した「アイデアマラソン」法のアイデアノートの実践のためだ。
アイデアマラソンの詳しいやり方はこの辺を見ていただければよいが、日付とアイデアの個数種類とともにアイデアを書き付けていく。そして毎日それを行うというルールだ。
書き付けたアイデアの中でも面白そうなもの、拡がりそうなもの、今まで書いたものとつながりがありそうなものはどんどんEvernoteに移す。
このあたりもシステム再考の余地はある。手書き→Evernoteに入力という作業の二度手間が発生しているからだ。
しかし以前Evernoteだけでアイデアマラソンを実行しようとして数日でつまずいた(理由は不明)。しかしこの方式にしてから淡々とアイデアを書き出せている。やはりこの辺は自分の「手書き」との相性が絡んでいるのかも知れない。
日記
日記はほぼ日手帳に付けている。今のところほぼ日手帳はiPhoneの簡単なバックアップ+日記帳の役割しか持っていない。
2010年版を買うかどうかを発売日前に決断しないといけない。しかし手帳を持っていても特に問題は発生しない。ただ日記として使うにはやや高価だというだけだ。
つぶやき
Twitter。決まったクライアントは無いが今のところTweetDeckがお気に入り。週次レビューで自分のつぶやきをまとめてEvernoteに入れたりもする。この辺の作業も自動化できなくは無いがそれほどの量でもないので今のところ手動で行っている。
まとめ
以上大雑把に自分が使っているシステムと呼べるか呼べないかのギリギリのライン上のものを見てきた。アイテム数が多いと言うだけでなく機能が重複したものも多い。いっそ手書きは全てファイルノートに統一しようかと思ったこともあったのだが、いろいろあって挫折した。
私の理想はほとんど何もないデスクトップ(現実のデスク)、簡略的で美しいシステムを持つ事だ。しかし現状からその地点は遙かに遠く、道のりは険しく見える。
が、最近少し考え方が変わってきた。「ラクして成果が上がる理系的仕事術」という本の中で「知的生産では、最終的になんらかの成果が得られる事を目標にしているので、プロセスだけ充実していればよいとはいかないのだ。」と著者の鎌田氏は語っている。
結局どれだけ機能する美しいシステムを持っていても、それが何らかの生産を行わなければ「知的消費」となんら変わらない、ということだ。もちろん機能的なシステムによって生産が助力されることはあるだろう。しかし、システムを作ることが目的ではない。生産を行うことが目的なのだ。
今、「いかにして生産を行うか」という視点で自分の環境を見つめ直す作業に入っている。
アイデアを生み出しても、それらを管理しても使わなければ意味がない。「使いやすさ」をどんどん上げていっても、「使う」行為には直結しない。
勘違いしやすいが「使いやすいシステム」を作れば「使う」ようになるわけではない。「使う」という現実的な行為があって始めて「使いやすいシステム」が生きてくるのだ。
とりあえずその視点をぶらさないようにして、自分の環境を作り直していこうと思う。
参考(前編で紹介したものは省略してあります)
ウェブサービス:Twitter(つぶやき)
:メディアマーカー(メディア管理)
アプリ:TweetDeck(Twitterクライアント)
本:















おお。素晴らしい!とても参考になります。
すごくインスピレーションを頂きました。
iPhoneを使い出してから、ノート・手帳・メモの使い分けというのが変わってきたので、ちょうど自分もまとめようと思っていた矢先でした(^^)Mediamarker、friendfeed、Gmail、evernoteなどのサービスによって、PC+iPhoneへの依存度がすごく高くなってきています。。
”いかにして生産を行うか”というのは自分としても課題にしているところです。最近考えているのは、その記録の目的は「再利用」なのか、「トレーニング」なのか、「記録すること」なのか・・・等の評価軸で記録することを捉え直し、それぞれに適した記録方法、管理方法が構築できないかなってことです。
今後の”環境作り”に関する記事、期待しています♪
>beckさん
コメントありがとうございます。少しでもお役に立てたのなら幸いです。
記録の目的を軸として管理方法を考えるとというのは非常に適切な方法だと思います。
私もそれについてちょっと考えてみたいと思います。
こんにちわ。アイデアマラソンの考案者の樋口健夫です。アイデアマラソンを継続実行されていること、素晴らしいですね。Evernoteと2度書きと言われていますが、書き直しされる瞬間はすごく大切なのです。
2度書かれたものを調べられると分かるでしょうが、2度書く瞬間に発想が広がったり、増えたり、深くなったり、分裂したり、子供を産んだり、何か新型インフルの変異のように、書き直しというのは、触媒のような役をしていて、その瞬間に脳は別のことを考えるのです。
それと、直で、キーボードへ入れるのと違って、ご自分の字で書かれたものを、読み、キーボードで打ち込むこと、これが素晴らしいアクションです。
私の場合は、メモや手帳や、ICレコーダーや、手のひらや、トイレットペーパーや、名刺の裏からノートに転記することが多いのですが、転記によって発想数がどんどん増えます。だから今の”ノー転記”になっては、いけません。
ではがんばってください。ご質問があれば、
http://www.idea-marathon.net/にどうぞ
>樋口健夫さん
どうもありがとうございます。自分なりに改良を加えて実行し続けていきたいと思います。