EvernoteとScrapboxの小さな違い

本当に小さな違いなんですよ。表面的には。

たとえば、Scrapboxに何か記述するとしますよね。

すると、書き上がった後に、「そうだ、これはテーマ的には、○○と△△だ」って思いつくじゃないですか。そうときは、下の方にでも、#○○ #△△ と書けばOKなわけです。それまでのキーボードの操作とまったく同じなので非常にナチュラルです。

ちなみに、この#はようするにハッシュタグなんですが、機能的にはリンクを記述する[]と同じです。つまり、

[○○] = #○○

ということですね。今回のように「これはっ!ハッシュタグなのでありますっっ!!」みたいなときは#で、文章中に出てくるリンクは[]で処理すると、視覚的な意味情報が整いやすくなると思います。

で、しばらくScrapboxを触っていた後で、Evernoteに戻ると、こういうことをしたくなるのですが、

もちろん、たいした意味はありません。こう書いておけば、検索で引っかかるようにはなりますが、それ以上でもそれ以下でもありません。

Evernote的には、やはりタグ欄にタグを入力することになるわけですが、これがScrapboxに比べると一手間です。どのくらい一手間かというと、35階のオフィスビルで仕事しているときに、一階のコンビニにお菓子を買いに行くくらいの一手間です。

エディタで文章を入力しているときにタグを設定しようと思えば、マウスなりなんなりでタグ欄にフォーカスを移動させなければなりません。「汝、これをナチュラルだと思うか?」と詰問されれば、いいえと答えるしかないでしょう。

とは言え、です。

まだ、タグ欄にはショートカット(Macならshift + command + 7)で移動できます。めちゃくちゃ便利というわけではありませんが、ある程度のナチュラルさ(心理的操作モードの連続性)はキープできるでしょう。

しかし、です。

今度は閲覧時の手間が出てきます。

これも、本当に小さな違いなのです。少なくとも、表面的には。

Scrapboxでは、入力されたハッシュタグはごく当然のようにそのままクリックできます。クリックして、そのタグを含む別のページの一覧にジャンプできます。HTML世代の私たちにとっては、これ以上ないくらい自然な動作です。

では、Evernoteはどうでしょうか。

たぶん、あまり知られていないでしょうが、Evernoteでも似たようなことはできます。タグ欄に入力されたタグには、右端に下向きのカッコが表示され、それをクリックすると「タグで絞り込み」が出てきます。これで同じタグがついたノートが閲覧できるのですが、これはあまりスムーズな操作とは言えません。

タグの右端(当然領域は狭い)をクリックしなければならない点と、二回クリックしなければならない点が引っかかります。さらに言えば、Scrapboxでは本文中にそれが埋め込まれているので、本文閲覧中に目につきやすいのに対して、Evernoteでは本文欄外の上部に表示されるので、うっかりすると目に入らない問題があります。

最近では、ノートタイトル部分はfixedされているので下にスクロールしたら見えなくなる、ということはなくなりましたが、それでも視線の動きからすれば、非常に見過ごされやすい場所にあることは間違いありません。

さいごに

本当に、ただこれだけの違いなのです。あるいは、いちゃもんを付けているように感じられるかもしれません。「ほとんど、いっしょじゃんか」と。

でも、Scrapboxでは、ページにバリバリとタグがついているのに対して、Evernoteのノートはそれほどでもない、という現実が厳然として存在しています。私は別にScrapboxをえこひいきしているわけではありません。むしろ、それをしているのはEvernoteの方です。

それでも、やはりEvernoteのタグ付けには、「わざわざ感」があります。別の表現を使えば、動線がつながっていません。

ほとんど似た機能なのです。実際には違いはたくさんありますが、目指している方向みたいなものは、近しいでしょう。でも、利用のされ方は──少なくとも私の中では──かなり異なっています。

それでもなお、Evernote愛好家の私としては、「Evernoteで動線をつなげるにはどうしたらいいか?」を考えたくなります。それはもうサガみたいなものです。

▼こんな一冊も:

Evernoteとアナログノートによる ハイブリッド発想術
技術評論社 (2017-05-29)
売り上げランキング: 72,693
Evernote豆技50選 (Espresso Books)
倉下忠憲 (2015-03-29)
売り上げランキング: 145
Related Posts with Thumbnails
Send to Kindle
Rashita
物書きをやっております。実用書から小説までなんでもござれのハイブリッド物書きです。 ライフハックや仕事術、知的生産などに興味があります。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です