2-社会情報論

「ビジネス書」について

ビジネス書って、何なんでしょうね。よくよく考えると変なカテゴリーです。

たぶん、

娯楽書
 ・小説とか絵本とか
趣味書
 ・園芸とか編み物とか
実用書
 ・字の綺麗な書き方とかスポーツとか
教養書
 ・哲学とか基礎科学とか
ビジネス書
 ・ビジネス全般

くらいな感じなのでしょう。

ちなみに、「趣味」と「実用」の線引きは難しく、Amazonなんかでも「趣味・実用」という大きなカテゴリーがありますから、この二つは一緒くたにしてもいいかもしれません。

が、それはともかく「ビジネス」です。一つだけカタカナです。外来語です。でも、「商売書」というと、まるっきりイメージが違ってきますし、「仕事書」というとこれはもうなんだか中身がさっぱりです。で、「ビジネス書」。

この「カタカナでないと収まりが悪い」というのは象徴的ではありますね。

で、そのビジネス書にも、やっぱりいろいろあるわけです。

ビジネス書
 ・経営学
  ・経営理論
  ・著名な経営者の語り
 ・人生指南
  ・自己啓発系
  ・自己実現系
 ・仕事術
  ・ビジネス実務系
  ・ビジネススキル系
 ・隣接する学問
  ・経済学
  ・心理学

まあ他にもたくさんあるでしょうが、ここで細かく列挙することに意味はないのでこれくらいにしておきます。

とりあえず、ぱっと見て思うことは、「領域横断的」ということです。ぶっちゃけ、「ビジネス書」の厳密な定義などなく、「ビジネスパーソン向けに企画されている」本であれば等しくビジネス書と言えるのではないか。あるいはライトノベルのように、出版社やレーベルによって規定されるものではないか、みたいな感じがしてきます。

逆に言えば、あらゆるジャンルが(企画のひねり方次第で)ビジネス書になり得る、ということでもあります。それが良いことなのかどうかはわかりませんが。

で、何が言いたいのかと言えば、熱狂的なビジネス書ブームはすでに終焉を迎えてしまったわけですが、片方にはビジネスというものがあり、もう片方にはその情報を必要としている人々はいるわけで、そのギャップを埋めることを目指しているならば、まだまだ本作りは可能だろうな、ということです。

それは別に、昔から言われていることを流行りのキーワードでメッキして「新企画を作ろうぜ」ということではなく、ビジネスの形と個人のニーズが多様化している中で、さまざまなニッチ・ニーズが生まれつつあるのではないか、ということです。

もちろんそういう本が数百万部売れることはないでしょうが、情報とニーズのギャップを埋めることがパブリッシャーの一つの使命なのだとすれば、そうしたニッチを埋められる書き手を発掘し、コンテンツを世に送り出すこともまた一つの仕事ではあるでしょう。

というか、「ビジネスパーソン」としてイメージされるような「まっとうな会社員」の人って、日本人口のどれくらいの割合なんでしょうかね。おそらく昔に比べれば減っているでしょうし(単なる印象ですが)、今後その減り方は増えていくのではないか(ややこしいな)とも思います。

だったら、「ビジネス書」もその変化を見据える必要があるのではないか、というのは単に風呂敷を広げたいだけなので気にしないでください。

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