3-叛逆の仕事術

自分の制約を織り込んで

思考実験をしましょう。

あなたは連続して10分しか行動できない生命体だとします。10分何かをすると、いったん休憩を挟む必要がある。

もしそんな状況になったら、あなたのタスクリストの作り方は劇的に変わるでしょう。作業の粒度は極端に小さくなり、休憩と休憩の間の断続を接続できるように、自分用の引き継ぎメモなんかも積極的に残すようになるかもしれません。

少なくとも、ざっくりと「やるべきこと」を書いて終わり、というわけにはいかなくなるはずです。

翻って現実の私たちはどうでしょうか。

もちろん、10分以上連続で何かをできる人が大半でしょう。しかし、そのことは、何でも自由気ままにできることを意味したりはしません。「連続して10分しか行動できない」ほど強くないにせよ、何かしら行動を制約するオーダーがあるはずです。

しかし、私たちはタスクリストを作るとき、あたかも「何でも自由気ままにできる」かのようにタスクを配置します。あたかも、そう望みさえすればその通りに体が動くかのように。

それがいかに無茶なことなのかは、タスクとして配置するものを、運動に置き換えてみれば十分でしょう。自分の「理想的」なトレーニング項目をびっちり配置したところで、途中で息があがり、体がついてこないことは明白です。

にも関わらず、タスクではそれをやってしまう。体を多く動かさず、エネルギーの消費が少ないから起こる錯覚なのかもしれません。

それでも、確かに疲れは発生しますし、何なら飽きも起こります。その他、いろいろな要素があなたの体に制約を与えます。

行動を管理する場合は、その制約に目を向ける必要があるでしょう。

タスクシュートを、ログ的側面から見れば、自分にどのような制約が関わっているのかをまざまざと明らかにしてくれる効果があります。また、ポモドーロテクニックは、強制的に休憩をルーチンに加えることで、理想を追いかける自分が作ってしまう「超人的タスクリスト」からの脱却を促してくれます。

アプローチの手法はいろいろあるでしょう。しかし、要点はただ一つです。

「そう望みさえすればその通りに体が動く」は幻想である。

これはジブンのトリセツにおいて非常に重要な要素です。

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