執筆法

アイデア・マネジメント-メモ・システム

アイデア・マネジメント(以下IM)にとって、メモは欠かせない。

さて、以下の記事を読んだ。

バレットジャーナルが教えてくれた、メモをとるプロセス – works4Life

数多く対処しようとすると、我々人間は分業しはじめる。同じ作業をまとめはじめる。メモを数多く書く際にも、これは当てはめられ、「メモをとる」「属性を決める」という作業に自然と分かれる。

・メモをとる
・属性を決める

この順番をうまくやっていこうとした結果のひとつが、多分バレットジャーナルなんじゃないかな、と私は思っている。

ここではバレットジャーナルに焦点を当てているが、その実、うまくいくメモシステムはすべてこの形になっているのではないだろうか。つまり、「メモをとってから、その属性を決める」という順番だ。

考えてみると、「情報を一冊のノートにまとめる」という手法でも、この順番が守られている。

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さらに言えば、GTDで実装するinboxも同様だ。まず保存し、その後それらを振り分ける。たぶん、Evernoteをメモの総合保管場所にしている人も同じようにやっているだろう。

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あるいは、「コンテキスト・メモ」というものもある。

2018年の私のメモ・手帳スタイル~もちろんコンテキスト・メモ | 知的生活ネットワーク

iPhoneのメモとの折り合いはコンテキスト・メモの考え方で,「持っている方」に。
転記をおそれない

一元管理を無理に目指すのではなく、「とりあえず」手近にあるものでメモする。で、それを転機してどこかの保存場所に移し替える。これも広く見れば、同じである。「メモをとってから、その属性を決める」

上記はすべて「ワンアウトラインの思想」として包括できるのだが、そのポイントはどこにあるのだろうか。

一つにまとめることで、紛失しない。メモする場所に迷わない。といったメリットもあろう。これはこれで掘り下げ外のある要素なのだが、今回は別の視点を考えたい。

それは、至極簡単な視点である。これらの記入されるメモを、私たちはどのように思いつくのか、という点だ。

「R-styleネタ帳 メモの種類について」

こんな風にタグ付けで思いつくだろうか。もちろん、そんなことではないだろう。おそらくは、

「メモの種類について」

という風に思いついて、そこに紐付く形で、「ああ、これはR-styleに使えそうだな」と感じる、あるいは考えるのではないだろうか。もしかしたらその時間差は刹那なのかもしれないが、主従で言えば、コンテンツ(内容)が先で、コンテキストは後である。

よって、「メモをとる」「属性を決める」の順番は、私たちの意識の流れからいって、ごく自然な順番だと言える。むしろ、これを逆にするのはひどく不自然な状況で、極めて限定的な状況でしか効果を発揮しないだろう。でもって、アイデア・マネジメントにおいては、包括的なメモが必要になるのだからして、このやり方はうまくいかない。

それだけではない。

属性を先に決めるやり方をすると、ほとんど間違いなく「保存できない」ものが出てくる。それは属性が複数あったり、どちらとも言えなかったり、(その時点では)分類不能なものが出てくるからだ。

たとえば、「アイデアメモ」「タスク」「スケジュール」などの分類を持つメモシステムがあったとしよう。それはかなり多くの情報を収納できるだろうが、「多少作業して、肩が疲れてきた」というつぶやきはどうだろうか。これはどこに入れればいいのだろうか。

その点を考えてみれば、Twitterという情報発信装置がいかにメモに優れているのかが理解できる。Twitterは先に分類をしない。というか、何も分類しない。せいぜいツイートにハッシュタグを加えるだけである。でもって、優れたメモシステムはあのような「入力形態」になっているのが望ましいのだ。
※「編集形態」としてはTwitterは最悪であるが。

メモ・システムについては論じることはまだまだ山のようにあるが、先に属性を決めない(分類しない)という点は、かなり普遍的に必要だと言えるのではないだろうか。

かの梅棹忠夫氏も、「分類するな。配列せよ」と述べられているが、まさにその通りであろう。分類が役立つのは、定型の情報の扱いであり、(広義の)アイデアとは定型外のものを生み出す行為なのだから、これははなから相性が悪いのである。

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個人的によく言うアドバイスとしては「とにかくメモせよ」なのだが、たぶんこれでは説明は十分ではない。「多少作業して、肩が疲れてきた」みたいなものも書き込めるようなシステムにせよ、といった方がはるかに指針としては具体的であろう。

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