前回は、Scrapboxの特徴について見てみました。
今回は、そのScrapboxがどんな風に使えるのかを見ていきましょう。
Example of use:1
まずは、私の使用例から。
[private]
- 倉下忠憲’s project
- kurashitahome
- 蔵の下
Scrapboxでは、参加者だけが閲覧できるprivateと、広くネットに公開されるpublicの二つがありますが、まずはprivateの方を。
「倉下忠憲’s project」は私のメインのプロジェクトです。個人用のメモ置き場、もう少し言えば自分用wikipedia的な使い方です。
一番近い印象は、「デジタル情報カードBox」といったところでしょうか。
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「kurashitahome」は、妻と共有しているプロジェクトで家庭情報が入っています。具体的には妻がよくいく病院とか、私が処方してもらった薬とか、定期的かつ低頻度で食べに行く外食店とか、そんな情報たちです。直近必要な買い物リストとか、近々買えたらいいね物品リストとか、そういうのもあります。
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「蔵の下」は、何人かの人と共有しているプロジェクトで、基本的に雑談の場、あるいは「知識のお裾分け」の場です。個人的には、ルナー・ソサエティのようなものが作れたらな、と思っています。
[public]
こちらは公開されていて、誰でも閲覧できるプロジェクトです。
「Webリファレンス」は、Webサイトの(私家版)イエローページです。
「『ライフハック大全』オンライン読書会」は、『ライフハック大全』という本の読書会をオンライン上で実現したもの。
「のきばトーク」は、Youtube番組「のきばトーク」のアーカイブ集です。
「倉鷹本(タイトル未定)の部屋」は、鷹野凌さんとのコラボ企画のメモ置き場・Webクリップ保管庫です。あと、二人の雑談スペースでもあります。
「考えて、生み出す技術(TAC)」は、知的生産系の話題をまとめるための場所です。ただし現在工事中。
上記のように、publicなScrapboxでは、ブログ的なこと、ポートフォリオサイト的なこと、でもってもちろんwiki的なことが実現できます。しかも、WikiシステムやWordPressを導入するよりも、はるかに簡単にサイトが作成できるのでお手軽です。
Example of use:2
では、他の人の使い方はどうでしょうか。
上記のScrapboxに事例が集まっていますが、いくつか紹介してみましょう。
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塩澤一洋さんのブログです。塩澤さんは、大学のゼミでScrapboxを活用されているとのこと。
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上記は本の情報が中心のScrapboxです。いわゆるHonkure的なアレですね。
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Scrapboxを100日使った時点でのEvernoteとの使い分け方をまとめた | ごりゅご.com
料理(レシピ)の管理に使う事例もあります。
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上記は若干メタですが、一つ目がScrapboxのカスタマイズ情報のScrapboxで、二つ目がScrapboxについての漫画のScrapboxです。
むろん、最初にあげた「Scrapbox活用事例集」も、Scrapboxの使い方です。
さいごに
その他、個人の日記だとか、会社で共有したい知識の整理だとか、研究室の情報共有だとか、単なるブックマークだとか、資料置き場だとか、小説だとか、本当にいろいろな使い方があります。
コンテキストを共有し、たがいにゆるやかに関係性を持つ(≒ネットワークを形成する)情報を保管・整理するなら何でもござれ、というところでしょうか。
もちろん、実際にどう使うかについては、自分がどんなことに興味・関心を持っているのかに依ります。
では、そうして使っていくために必要な具体的な操作方法・記入方法とは。それについては、次回に書いてみるとしましょう。
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