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textLine:デジタルカードツールとそのメソッド

Posted on 2018 年 3 月 22 日2018 年 3 月 23 日 by Rashita
Tag:
  • ≪断片からの創造≫
  • ,
  • デジタルカード法
  • ,
  • デジタルツールDIY

ツールは思考の一部である。

私たちは思考するためにツールを使い、ツールの影響を受けて思考を促す。

そのツールがどんな設計に依るのか、あるいはどんなUIを実装しているのかによって、そこで展開される思考の流れやパターンは変化する。

先駆的、独立的に「思考」なるものが存在し、ツールはそれに従属するわけではない。思索とツールとのダンスこそが、思考たりえる。

だからこそ、ツールに注目したい。

■ ■ ■

残念ながら、現代ではツールは与えられるものになっている。ツールはまず誰かが作り、それをユーザーが使う、という構図だ。デジタルツールではその傾向がより強く出てくる。

固定されたツールの中で、私たちは思考という営為を繰り返している。それ以外の、まったく違った体験があるかもしれない、という点になかなか近寄れない。

もしタスク管理ツールが、箇条書きリスト形式でも、データベース形式でもなかったらどうなるだろうか。たとえば、ヘクトなマスで管理する? たとえば、タスク一つひとつをモンスターとして設定して、RPGのように退治していく? それによって、私たちの何が変わるだろうか。もちろん、何かは変わるだろう。

だったら、メモツールはどうか。

■ ■ ■

思考がさまざまあるように、情報にもさまざまある。

ある情報を扱うのに適したツールも、別のツールを扱うのに適しているとは限らない。

私が欲するのはメモだ。断片的なメモだ。

しかし、≪断片からの創造≫で示すつもりなのだが、すべては断片なのである。あらゆるものが断片であり全体でもありえる。逆に言えば、視点の設定によって断片かどうかは変容する。私は、人間という全体ではあるが、社会を構成する断片でもある。階層構造が意味を成すのは、このような見方においてであろう。

さて、私が言う断片的なメモとは、ようするに単なる思い付きである。

それはプロジェクトではない。
それはタスクではない。いずれタスクになるかもしれないが、ならないことも多い。
それは本を構成するパーツではない。いずれ使われることもあるかもしれないが、それが主要な目的ではない。

なんならご覧頂こう。

textLine

プロジェクトを形成するほどの粒度はなく、しかし捨ててしまうには惜しい断片たち。これを管理していきたい。そして、それを用いて「断片的創造」というものを成し遂げてみたい。

はっきりいっておくと、これは既存のメモ管理とは違う。そこで言われるメモは、たいてい独立的であり、完結的である。「新しくできた喫茶店に行く」。以上。もちろん、そうしたメモの管理手法も重要ではあるが、私が求めているのはそれとは違う。

ここにある断片たちは、何かを求めて蠢いている。

追記されることを求めている。タグ付けされることを求めている。他の断片と結合することを求めている。仮にそうしたことを長期的に為していくならば、それこそが思想を育むことではないかとすら思う。

ともかく、そのためのツールが欲しい。あるいは、そのツールにはどのような要件があるのかを確かめたい。

だから、とりあえずjQueryで書いてみたわけだ。

■ ■ ■

textLineは、簡単にカードが追加できる
textLineは、簡単にカードを編集できる
textLineは、簡単にカードを削除できる
textLineは、カードが一列に並ぶ
textLineは、カードが並び替えられる

基本はこれだけである。でも、だからこそ使いやすい。

なんならご覧頂こう。

textLine-demo

完全に、不完全版なのだが、操作の雰囲気だけはわかるだろう。ちなみに、複数人が同時にデータを触ることはまったく意識されていないので、アクセスした時間によってはいろいろエラーが出てしまうかもしれないが、それはご了承いただけると幸いである。

一応の工夫は、単行のときはタイトルなしに、複数行の時は一行目をタイトルに設定するくらいである。前者はメモ帳への走り書きメモを、後者は情報カードへの記入を意識してみた。

もしちょっと触ってみて、「自分も使ってみたい」という方が一定数おられるなら、それぞれの人のブラウザでデータを保存するバージョンを作ってみてもいいかな、とは思っている。とは言え、今自分が使っているバージョンですらひょろひょろなので、それが完成してから、ということにはなるだろう。

■ ■ ■

ツールは思考の一部である。

だから、ある程度のツールは、自作できてしかるべきであると思う。もちろん、本格的なツールでなくてもよい。アナログだって、自作の手帳をプリントしたい人はそれほど多くはないだろう。

しかし、Excelで企画書のテンプレートをいじって、自分なりに使いやすくカスタマイズする人は多いのではないか。そのレベルの改変ができれば、結構面白くなってくる。手に馴染むツールができあがる。

現状、そういうカスタマイズが簡易に可能なのはテキストエディタだけである。そういうものにはプラグインも豊富だ。しかし、考具にもいろいろある。だから、ある程度はDIYしていくしかない。

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