『 「メモ」の研究』序

https://gyazo.com/622a8eda15d587bff2b29d39b4d2e301

意識は流れている。

「執筆をしよう」

「新しいゲームが発表されたんだって」

「スクリプトを書いておこう」

「連載原稿、今日締切だ」

「あとで銀行いかないと」

書き留める。カード化する。

オブジェクト化する。

意識タイムラインには、次々にカードが追加される。

単に追加される場合もあれば、既存のカードに追記されることもある。

お互いに参照しあうこともあるだろうし、二つのカードから新しいカードが生まれることもある。

それぞれに粒度が違い、性質も違う。

しかし、意識タイムラインは一本だ。

どんどん下に押し流されていくのが自然の摂理ではあるが、私たちは自己管理という名のもとにそれを変えようとする。カードをfixしようとする。

「実行しなければならないプロジェクト」を設定し、それを意識の奔流から隔離してしまう。それがタスクあるいはプロジェクト管理である。

意識の流れを前提におけば、そうした行いは下に押し流されていく情報をつねに「age」ていることになる。逆に、fixされた情報を前提におけば? 現代社会人のできあがりだ。

何が本来的な人間にとって適切なのかは私にはわからない。ただ、いくつか言えることはある。

制御したければ、オブジェクト化すべし
制御したければ、配置(配列)に関与せよ
制御したければ、fixできるように

これが原初のメモ管理である。prototype of memo.

あらゆる情報管理はこの派生や変形に位置づけられる。

さあ、『 「メモ」の研究』を始めよう。