別にどんな風に書いてもいいのだが、Scrapboxの効能をより発揮させる書き方はあるだろう。
簡単に言えば、リンクベースで書く、ということなのだが、簡単に見ていこう。
ハッシュタグ的とリンク的
対比してみる。
以下はハッシュタグ的な書き方だ。
特に違和感はないだろう。で、次がリンク的な書き方となる。
短い内容だが、明らかに異なっている。
で、後者のリンク的な書き方のほうが、よりScrapboxっぽくなると私は考える。
もう少しフォーカスしてみよう。
実際に書いてみる
たとえば、以下のようなページを作ったとしよう(実際にあるページだ)。
ぱぱっと思いついたことを書き、その時点で関連ありそうなページへのリンクを貼りつけておいた。
だいたいにして、こういうことはよくあるのだ。書いている時点で、脳内に「ああ、あれと関係しているかも」ということが思い浮かぶ。それをリンクにしてしまう。非常に簡易かつ便利だ。
ただし、上記の状態は未完成である。『ファスト&スロー』あたりの記述がもう少し整理できそうな感触がある。
なので、少ししてからもう一度このページを開き、リンクを加えていく。
まず書名をリンクにした。これはわかりやすい。また、少し考えてから、新しいページへのリンクを追加した。本の中の見出しをそのまま持ってきた形だが、わかりやすいと思う。で、そのリンクをクリックして新規ページを開く。そして書く。
さらさらと書き込んでいき、完成したら、次は書名のページに取りかかる。
こんな風にリンクベースで書き進めていく。書き込み、リンクを貼り、リンク先を書き、リンクを貼り、リンク先を書き込む。そういう進め方である。
実際、上にあげたページはまだ「リンク可能性」がずいぶん残っている。「二項対立」もリンクにできるだろうし、「認知容易性」や「認知負荷」もリンクにできるだろう。「システム1と2」もページが作れそうだ。そうして、次々にページが増え、つながっていく。
さいごに
Scrapbox内において、ハッシュタグもリンクでしかない。
ただ、ハッシュタグ的に扱うと、そのリンク先のページは特に情報を持たないことになる。言い換えれば、つけてお終いになりがちだ。
リンク的に扱えば、記述が求められる。そうして、新しいリンクが増える。
さらに言えば、記述の方が、ハッシュタグをぽんと置くよりも、情報の関係性が見えやすい(冒頭の二枚の画像を見比べればわかるだろう)。
そう考えると、基本的にはリンクベース(記述ベース)で進めていき、その記述には出てこないが自明なメタ情報を埋め込むための補助としてハッシュタグを使うのがよいのではないかと思う。
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