Evernoteはノートブックベースかタグベースか

次の記事を読みました。

Stacey Harmon: "Why Michael Hyatt is Wrong about Organizing Evernote with Tags"

原理的に言えば、Evernoteはたった一つのノートブックだけを使い、タグでノートを整理(というかオーガナイズ)することもできます。が、それっていろいろ問題あるんじゃね? というのが上の記事。

ちょっと整理してみましょう。

タグの問題点

まず、タグの問題は、タグが分散してしまうことです。一つには表記の揺れによって、もう一つはタイプミスによってです。

英語でも大文字小文字によって違ったタグができますし、複数形の問題もあります。日本語では、漢字やカタカナもそのバトルに参戦してきます。で、何気ない感じでつけてしまうと、似たようなタグがやたらめったら増えてしまう。これだと、目的のノートを探すのに大変手間取ります。

一応タグ入力の補完機能があって、それは大変便利なのですが、全てのノート作成環境においてそれが働くわけではありません。で、普段から補完機能を使っていると、指はまず覚えてくれないので、やっぱり適当につけてしまってタグが分散してしまいます。

次に、どのノートにどんなタグをつけるのかがその人の記憶任せになりがちです。よって、表記揺れならぬ処理揺れが起こりえます。

もちろんノートブックでも記憶は使われるのですが、サイドバーにリストが表示されていれば、その中から「選ぶ」ことができます。

一応タグも同じ操作でつけられますが、ノートブックの上限が250に対して、タグは100,000 。ノートの数が少ないうちは大丈夫でしょうが、増えてくると面倒なことになります。特に一枚のノートに複数のタグを付けることによって、ノートを(擬似的に)分類しようとすると、かなりやっかいです。

また、他の人とノートブックを共有したりするときに、タグも共有されるのが面倒を引き起こします。似た名前の別のタグなんかがMyシステムに侵入してくることが起こりえます。

階層のメリット

とは言え、タグはノートブックと違って、多重に階層を作れます。ノートブックは、スタックオンリーですが、タグは子どもをどんどん作れます。きちんカテゴリを整理したい人にとっては福音でしょう。

ただ、そんなに深い階層を作って、使えるの? という問題は現実的に残ります。よほど精緻な学問をやっているのでない限り、そのような階層の出番はほとんどないでしょう。

やっぱりノートブック?

もう一点、ノートブックだと「こうもり問題」が発生するが、タグならそれはない、というメリットがあります。それはたしかにそうです。

が、たいていのノートは問題なくポジションを決められますし、こうもりになってしまうものも、どこかにはあるのですから全体で検索すればみつかるじゃないか、という意見もあります。それはたしかにそうです。

よって、タグベースではなくノートブックベースでおおまかにオーガナイズし、そのからの絞り込みにおいてタグを使えばよいでしょう、という話が上の記事では語られています。

さいごに

大筋では上の意見に同意できますし、実際長い間そのような形で運用してきたのですが、最近はがらりと考え方を変えました。ノートブックベースでもなく、タグベースでもない、ノートリンクベースで最近はノートをオーガナイズしています。

それについては、また別の回で語ることにしましょう。

それにしても、ノート(情報をまとめる単位)の扱いについては議論が尽きませんね。理論と実践が交わる非常に面白い話です。

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